第40話 基盤

僕の鼻からコードが出ている。

細い電源コード。

鏡で写すと鼻の中に基盤が埋め込まれていた。

(アレ…私のコードが外れている)

疑問を感じずにコードをハメこむ。

(なんで私の鼻には基盤が入っているのだろう…)


ペンチで基盤を挟んで取り出そうとする。

グイグイと引っ張っても取れない。

緑の基盤が少し外に出て引っ掛かる。


それを見て周囲の人が笑う。


なんで笑われているのか?


鼻に基盤が入っているから?

その基盤を取り出そうとしているから?


そもそも、皆には基盤がはいっているのだろうか?


僕だけなのか?

基盤が入っているのは…

僕だけなのか?

基盤を捨てようとしているのは…


そんな夢を視た。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る