咆哮

「ユーリカ、今日は絶対勝つぞ!」

『タイト、どうしたの~』

「僕のこと応援してくれてる人がいたんだ。フミオさんに負け続けてる僕を」

『フミオさん、強い~~』

「わかってる。だから、1試合目は僕に出せる最大の魔法を出す。ビビらず動かずにいてくれ」

『わかったぁ~、最初の日と同じ~』


 1試合目。ジュキヤとノリフミに対して、フミオほどではないものの広範囲高威力の魔法を放ち、圧勝。観客席から手を振り叫ぶ、あの観客。


「タイト! 今日こそフミオに勝て! お前に全額賭ける!」


 プレッシャー。嬉しいプレッシャー。


「今日こそは絶対勝ってやる、フミオさんに絶対勝ってやる!」


 タイトも叫び返した。

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