観戦

「それじゃあ、お世話になりました!」


 ケイタに誘われた競技場に移籍登録を済ませたタイトは、早速スタジアムに向かう。まだ斡旋こそないものの、現地を見ておきたいと思ったのだった。




「観客席が……こんなに……」



 圧倒されるタイト。この中で自分が戦うことを考えると、身震いがするほどだった。


 ちょうどケイタの出番が来た。



「ケイタ~~! 今日も儲けさてくれよ~~~!」

「フミオ! フミオ! フ・ミ・オ!」

「タカユキー! 若造に負けんなー!」



 それぞれ思い思いに野次を飛ばしている。どうやら今回の対戦カードはケイタとフミオとタカユキのようだ。




 まずはフミオが踊るように場内を駆ける。惑わされるタカユキとケイタ。そしていつの間にか強力な攻撃呪文を詠唱し終わっていたフミオが魔法を発動する。タカユキ、ケイタとも落馬。圧倒的勝利である。




「さすが帝王! 今日もやってくれるぜ!」

「フミオ~~!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る