第12話 ハロウィンパーティー

 文化祭を終えた私は、また何時いつもの学校生活へと戻った。今まで私がいだいていたクラス代表の田中や担任の若林に対し、私の中の心境に変化が起きたのだ。


 それは文化祭で、『アルプスの少女ハイジ』の主役で有るハイジ役を演じて、今まで自分が如何いかに自分の中に有る嫌な部分をけ、生きて来たと言う事に気付かされたからだ。


 そして私は文化祭の翌日からハロウィンに向け、ハロウィンパーティーをクラスメイト皆んなで行おうと思い、こんな提案をした。

「クラス代表の田中 10月31日にクラスの皆んなで、ハロウィンパーティーをやろうよ!」


 私が田中にそう言うと、田中は黒板の前に立ちクラスの皆んなにこう言ったのだ。

「ハイジがさぁ、ハロウィンパーティーをやろうって言ってるけど… 皆んなどうする?」


 こう田中がクラスの皆んなにたずねた。するとサトミが椅子から立ち上がりこう言った。

「クララは、ちゃんと立ったわ」


 この様子を見て居た他のクラスメイトもサトミ続き、自分の椅子から立ち上がり口々にこう言ったのだ。

「クララが立ったんだから。俺らも、わたし達も…」


 そう言いクラス全員が自分の椅子から立ち上がり、クラス代表の田中や私に笑顔を見せた。私にはクラス全員の想いが伝わり、私の中に有ったクラスメイトへのわだかまりがけ、私は涙を浮かべた。


 こうしてクラス全員で、ハロウィンパーティーをする事となったのであった。


つづく…

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