ハロウィンパーティー

第4話 ハロウィンパーティー

　私はクラスメイトのサトミに、渋谷駅 傍（そば）で行われるハロウィンパーティーの話を持ち掛けた。しかしサトミから断（ことわ）られてしまったのだ。

　そして、その理由が私が以前、告白した事の有るマサトに関係して居たのだ。私はその当時、マサトと同じクラスで、マサトは一年生ながらサッカー部のスタメンで学年の中でも目立つ存在だった。

　だから女子の中では、マサトは憧（あこが）れの存在だったのだ。私自身も当時マサトに惹（ひ）かれて居たので、密かに告白した。ところがマサトからの返事はと言うと、素っ気ない回答だった。

「僕には他に好きなひとが居る。ハルカとは付き合えない」

　このマサトからの返事が、私のプライドを傷つけた。そして私はマサトにこう言ったのだ。

「他に好きなひとって誰か、教えてよ？」

　こう私がマサトに問い詰めると、マサトは私に向かってこう言い放った。

「僕とハルカじゃ、釣（つ）り合わない。君が僕に相応（ふさわ）しい女性になったら、付き合ってあげてもいいかな」

　この言葉を聴いた私は、その場から泣きながら立ち去ったのであった。

つづく…