第18話 四月二十日(日) その一 ボランティア
オレは強制されるのが大キライだ。
ああしろ、こうしろ、アレをしろ、コレをしろ、掃除しろ、洗濯しろ、布団を干せ、買い物に行け、お風呂に入れ、食器を洗え、肩をもめ、髪をとかせ、三つ編みにして、やっぱりお下げ、このお洋服似合ってる? 靴を磨いて、あたしのカバン持ってきて、バスの時間何分だっけ――?
「――って! 知らねぇよっ!」
オレは怒鳴った。それはもう、心の底から爆発した。
ンだがしかし、ヤツらはまったく動じない。
八つの瞳はパチクリとまばたきして、すぐに四つの口が動き始める。
「シンくん、どうしたの? 早く食器洗っちゃって」
「アヌキ、どうしたん? 早く肩もんで」
「なによ、兄さん。早くカバン持ってきて。それとバスの時間も早く教えて」
「おにいちゃん、おふろはいろぉ~」
日曜の朝からこれである。
コイツらホント、マジでいったいなんなんなん? 我が家の妹ズは頭が少しオカシイのかもしれない。しかも非常に残念ながら、年齢が下がるごとに要求がエスカレートしていく傾向がある。
とりあえず、朝から風呂には入らない。
――と言いながら、オレは
オレはオマエのマネージャーじゃねーんだよっ!
――と言いながら、オレは
オレには肩もみできる握力なぞないっ!
――と言いながら、オレは
食器を洗うとお手てが荒れるからイヤざます。
――と言いながら、オレは
「なによ。いつも使い捨てのゴム手袋して洗ってるじゃない」
「……すいません。ほんとはメンドクサイからやりたくないだけです」
速攻でつっこんできた朝花に、オレは速攻で頭を下げた。そして速攻で頭を上げて逆につっこむ。
「というか、食器洗い機があるんだから、アレを使えばいいだろ」
「じゃあ、使ったあとのお手入れしてくれる?」
「イヤですゴメンナサイ」
速攻で見事なリターンが飛んできたので、オレはもう一度速攻で頭を下げた。
まあ、別に食器洗いぐらいやってやれないことはないのだが、ハッキリ言って可能な限りやりたくない。だって、食器なんていくら洗っても、使ったらまた汚れるじゃん。そういう無限のリピートが、ホントにもう、心の底から心理的にイヤなのだ。ンだがしかし、どうやら朝花にはこの気持ちがどうにも理解できないらしい。
「もぉ。しょうがないわねぇ」――と、朝花は頬を膨らませてオレを軽くにらんでいる。「それじゃあ、シンくん。食器は私が洗うから、シンくんはボランティアに行ってきて」
「は? ボランティア? なにそれ?」
唐突に出てきた新しい指令に、オレは思わず首をひねった。
「ほら、きのう話したじゃない。町内会の清掃活動。うちは引っ越してきたばかりだから、そういうイベントには顔を出しておかないとマズイでしょ」
「ヤダ。お外出たくない」
「じゃあ私が行ってくるから、シンくんは家中に掃除機かけて、洗濯して、お布団干して、食器洗って、お風呂洗って、買い物に行って、お昼ごはんとお夕飯を――」
「やっぱりボランティアに行ってきます」
オレは速攻でジャージに着替え、玄関から飛び出した。
なんとなーく、朝花の思惑にはめられたような気がしないでもないが、こうなったらもう腹をくくるより他にどうしようもない。
どうせボランティアの清掃活動なんて長くても二時間ほど。それにくらべ、家事はほとんど一日仕事――。どちらかを選べというのなら、オレは迷わず楽な方をチョイスする。……まあ、帰ったらほぼ間違いなく、買い物に行かされる未来しか見えないけどな。
たしか今日はタマゴの特売日だから、駅に近いスーパーまで行くハメになるはずだ……。ああ、ほんとマジでメンドクサイ――なーんて思いながら歩いていたら、すぐに集合場所の公園が見えてきた。しかもまだ朝の九時前だというのに、何やらヒトがゴミのように集まっていらっしゃる。
ざっと見渡してみると、ほとんどが中高年のオジサンとオバサンだ。そして誰もがジャージに軍手の完全武装で、あちらこちらで準備運動やストレッチなんかを始めている。まるで、何か楽しいイベントが開催されているかのような雰囲気だ。ただの清掃活動にどうしてそこまで気合いを入れられるのか、これっぽっちも理解できない。
まったく……。
町内会のボランティアって、ほとんど強制じゃねーか……。
オレはガックリと肩を落とし、ため息を漏らしながら公園内の受付に足を向けた。すると不意に、横から誰かの声が飛んできた。
「――おはようございます」
「うぃ~っす。あ、ニャン、ニャン、ニャン。うにゃ~」
……はい?
なんだコイツら?
声の方に目を向けたとたん、オレはポカンと口を開けた。なぜならば、そこには二人の女子が立っていたのだが、その見た目がなんというか、オレの知っている『ごく普通の一般人カテゴリー』から、かなり大きくはみ出していたからだ。
まず丁寧語の女子はというと、長い髪を三つ編みにして肩の前に垂らしているのだが、それが見事な銀髪でいらっしゃる。というか、なにこれ? このヒトほんとにジャパニーズか?
そして次にもう一人、言葉づかいがアホっぽい方はというと、なんとビックリ。ベリーロングの青い髪をしていやがる。……おいおい、マジかよ、ジョウダンだろ? 銀髪だけでもスーパー珍しいっていうのに、青い髪ってナニソレ? コイツほんとに地球人か……?
オレはもはや呆然を通り越して
「この身は
「アチシは
うーむ……。片方の口調は硬すぎて、片方はバカすぎるが、どちらも
「あー、えっと、オレは寿々木だ。寿々木深夜。それでその、オレになんか用か?」
はい――と、銀髪美少女が口を開いた。「本日の清掃活動は、若い者同士で取り組むようにと、町内会長さまより言いつかって参りました。寿々木さまにおかれましては、この身どもと行動をご一緒いただけますと幸いに存じます」
ああ。うん。どうしよう。
この子ウザイ。
ジャージのくせにスゲーかわいいんだけど、クソウザイ。
オレは銀髪美少女から無言でそっと目を逸らす。すると、地面にしゃがみ込んだアホっぽいヤツと目が合っちゃった。
「アチシはさぁ~、ゴミ拾いとかチョーめんどいんだけど、ココナンがどうしてもって言うから来てやったんだニャン。ンま、仕方ないからテキトーにやってやるニャン」
ああ。うん。
こっちの毛髪ブルーはダメな子だ。
ジャージ姿でウンコ座りして、いきなりガムを噛み始めやがった。しかも包装紙を地面に放り投げていらっしゃる。オマエ、マジでここに何しにきたの? ゴミ拾いに来ておいて、逆にゴミを増やしてどうすんだよ。
「あらあら。
「え~。もぉ疲れたから帰ろ~ニャン」
オイこらオマエ、ちょっと待て。
掃除はまだ始まってもいないだろ。
というか、どうしよう……。
オレはたった今、大変なことに気づいてしまった……。
もしかして、もしかすると――。
家の中でダラダラすごしていたオレって、こいつみたいな感じだったのか……?
ぬぅ、いかん。マジでやばい……。今までのオレは、このダメダメブルーと同類だった可能性が微粒子レベルで存在するような気がしてきた……。
そう思ったオレは自分の中の
「よ……よし。
そう言って、オレは町内会の受付テントまで全力ダッシュ。そして速攻で参加者名簿に名前と住所を記入し、ゴミ袋と三人分のトングを受け取る。そのまますぐに二人を連れて、交通量の多い大通りに移動した。
「へぇ。そんじゃあシンシンは、アチシたちと同じガッコウにゃんだね~」
「誰がシンシンだ。ヒトをパンダみたいに呼ぶんじゃねぇ」
オレは思わず牙を剥いたが、
「寿々木さま。ここの大通りには、とても多くのゴミが落ちております。ほら、こちらにも」
逆に
「しっかし、本当にゴミが多いな……」
「あーあー。ニャンニャンだろうねぇ~。ニンゲンってのは、どうして道端にゴミをポイ捨てするのかニャ~」
『おまえだってガムの包装紙をポイ捨てしたじゃねーか』――とオレは思わずつっこみかけたが、やめておいた。なぜならば、こいつは少なくともゴミ拾いに参加している。その時点で、ただポイ捨てするだけのヤツらとは比べものにならないほどマトモなニンゲンだからだ。
「……まあ、それはたぶん」――オレは空き缶を拾いながら二人に言った。「植え込みの中ってのは、外からよく見えないからだろ。人目につかないところには、ゴミをポイ捨てしやすいってことだな」
「あー、うんうん、アチシもそう思うニャン。悪いコトってのは、ヒトが見てないところでこっそりやるモンだからニャ~」
そう言って、
「ですが」――と、今度は
オウ……。ほんとマジで、なんなのこの子……。
ちょっと心がきれいすぎて、ついていけないんだが……。
「アチシはそうは思わにゃ~い。思わにゃ~い。思わにゃ~い」
「この身は思います。思います。思います」
オレにはよく分かりません。分かりません。分かりません。
というか、本当によく分からない。
どうしてここまで正反対の二人が一緒にいるのか、マジでサッパリ分からない。
しかし、日曜の朝から一緒にゴミ拾いをしているのだから、それなりに仲がいいのは間違いない。
たぶん、
ボランティアの清掃活動は月に一度――。つまり、たったの一か月でこれだけのポイ捨てがあったということになる。
「なんか、変な話だよな」――オレは思わず呟いた。
オレの知り合いは、当然ながら子どもが多い。
しかし、ポイ捨てをするようなヤツは一人もいない。
だけど世の中には、ポイ捨てをする大人が非常に多い。
なんというか、それって本当に大人と呼べるのか……?
「アチシはね~、ニンゲンは基本的にクズだと思うニャン。ポイ捨てしないヤツはヒトに怒られるのが怖いだけの臆病者で~、ポイ捨てするヤツは心が腐ったナマケモノ~。だからどっちもクズだニャン。ポイ捨てしても怒られない社会だったら、人類すべてがポイ捨てしてると思うニャン」
「この身はそうは思いません。人間とは、自分の弱さに気づいて成長する『心そのもの』です。弱い心があるからこそ、そして悪い心があるからこそ、気高く美しい心に成長できるのです。だからこそ、町内会の皆さまや寿々木さまは、こうして清掃活動に
あー、うん。ごめんなさい。
妹にシリを叩かれて仕方なく参加しました。
――なんてとても言えない。
やっぱりこの子、苦手ざます……。
オレは
しかし、きっと誰もがそうするはずだ。だって、ゴミって汚いじゃん。わざわざ拾ってゴミ箱に捨てるようなヤツなんか滅多にいない。少し前に同じガッコウの女子生徒が、落ちていたジュースのパックを蹴り飛ばしていたが、ああいうヤツがこの世のスタンダードなのだ。そして、それが今の社会の『一般的なニンゲン』なのだ。
しかし――
だけど……うん。おそらくきっと、そうなのだろう。
道端のゴミを拾わないヤツは、ポイ捨てしたヤツと同罪なんだ。
だからだろう。それを無意識のうちに理解しているからこそ、町内会のオジサンやオバサンは、気合いを入れて清掃活動に参加しているのだ。そうやって、普段の自分の心の弱さに立ち向かう行為のことを、
まったく……。
ニンゲンってのは、難しいな……。
オレは渋い顔のまま、集合場所の公園まで戻ってきた。そして拾ったゴミを三人で分別し、受付にトングを返して任務完了。
終わってみると、時刻は十一時少し前――。やはり二時間近くかかってしまったが、思っていたほど疲れてはいない。おそらく三人でいろいろしゃべって気がまぎれたおかげだろう。
「そいじゃあ、シンシン。まったね~。ニャン、ニャン、ニャ~ン」
「それでは寿々木さま。この身どもは、これにて失礼させていただきます」
どうやら二人はまだ記名を済ませていなかったらしい。受付の参加者名簿に名前と住所を書いてから、ゆっくりと歩いて去っていく。
まったく。なんというか、本当にちょっと変わった二人組だ。この町に引っ越してきて一か月ほどたつが、あんなに目立つヤツらがうちの近所にいたとは知らなかったぜ――って、うん?
ふと横を見たら、長テーブルに置いてある参加者名簿が目に入った。そして、リストの一番下には二人の住所が書いてあるが、それを見たとたん、オレは思わずパチパチとまばたいた。
「あいつらの家、隣町じゃん……」
うーむ。
世の中って、本当にいろんなニンゲンがいるんだな。
――オレは、強制されることが大キライだ。
そして、あまり
***
「なにゆえ、このような狭い部屋に住んでいるのか――というご質問には、かようにお答えいたしましょう。これでじゅうぶんだからでございます」
「ですが、壬波間家の御令嬢が、なにもこのような小汚いマンションで生活する必要なんかないでしょう」
「……甘崎さん。ここは親元を離れて暮らす生徒たちに、
「たしかに美千留さんのおっしゃるとおりです。
「……はい。今のはワタシの失言でしたわ」
「うっひゃぁ~。なにコイツラ? 何語しゃべってんの? チョーうけるんだけど。マジでバカじゃね? あ、ニャン、ニャン、ニャン。うにゃ~」
不意にキッチンカウンターの奥から姿を現した
それからすぐに逢見麻代が、オホン――と、わざとらしい咳払いをして話を切り出す。
「それで、心凪さん。本日はお答えを伺いにまいりました。先日お話ししたとおり、
逢見麻代の言葉に、藤瀧美千留はそっと目線を下に落とし、甘崎由姫はニヤリと笑う。心凪はそんな二人の表情を見てから、ゆっくりと口を開く。
「そちらの案件につきましては、この身もじゅうぶんに検討させていただきました。よって、この場でお答えします。――この身、壬波間心凪は、寿々木深夜さまに対する退学決定には賛同いたしかねます」
「はあ? なんですって?」
「壬波間さん。あなた正気なの? あの男子の退学はもう決定しているのよ? もはや仙女会だけでなく、学園中の生徒が賛成しているのよ? あなた一人が反対したところで意味なんかないじゃない。なんで今さら、わざわざ反対するのよ」
「それはもちろん決まっています。数の問題ではないからです」
心凪は静かに紅茶をすすり、言葉を続ける。
「そしてもちろん、他の皆さま方のご意見も問題ではありません。仮に世界中の方が寿々木さまの退学に賛成されたとしても、この身の意見が
「ちょっと! 壬波間さん! あなたねぇ――」
「由姫さん」
声を張り上げた甘崎由姫に、逢見麻代が手のひらを向けて言葉を
「あたくしたちは強制に来たのではありません。個人の意見を尊重するのは、文化人としての礼儀ですよ」
「……はい。失礼いたしました」
甘崎由姫は頬を膨らませながら口を閉じた。それから
「……あの、壬波間さん。あなたがどうして彼の退学に反対されるのか、その理由を伺ってもよろしいですか?」
「はい。お答えいたします。寿々木さまを退学させるのは、道理に反するからでございます」
「それは、学園側の要望で入学してもらった男子生徒を、一部の女子生徒による個人的な感情で退学させるのは間違っている――ということですか?」
「はい。そのとおりでございます。たった一人の男性すら許容できずに排除するとは、
「なっ! なんですってっ!」
甘崎由姫が再び声を張り上げながら勢いよく立ち上がった。さらにそのままカップをはたき、近くの壁に叩きつける。狭いリビングに陶磁器の割れる音が鋭く響き、さらに甘崎由姫の甲高い怒鳴り声があとに続く。
「ちょっと壬波間さん! あなた、仙女会にケンカ売ってるの!?」
激高する少女の声を、心凪は淡々とした表情で受け流す。そして甘崎由姫をまっすぐ見返し、落ち着いた声を漂わせる。
「この身は藤瀧さまのご質問に答えたまででございます。怒鳴られようと殴られようと、この身の意見が
「――ヒューヒュー! さっすがココナン! カッコイ~! あ、ニャン、ニャン、ニャン。うにゃ~」
キッチンの奥でしゃがんでいた咲月がいきなり口笛を吹き鳴らし、ニマニマと笑いながら拍手を始めた。
「話にならないわっ!」
甘崎由姫は真っ赤な顔で目を怒らせ、椅子を思いきり蹴り飛ばした。それから心凪と咲月をにらみつけ、足音を立てて玄関から飛び出していく。同時に逢見麻代も肩をすくめ、無言で部屋を出ていった。
一人残った藤瀧美千留はポケットからハンカチを取り出し、割れたカップの破片を集め、テーブルにそっとのせる。それから倒れた椅子を立て直し、心凪と咲月に頭を下げて出ていった。
「ありゃりゃん? 最後のセンパイだけは、ちょっと感じがよかったニャン」
「藤瀧さまは、最初から心の中で泣いておられましたから」
「ふーん。自分の意見を口にできない弱い子ちゃんかぁ。ダサいにゃ~」
キッチンから出てきた咲月は椅子に座り、逢見に出したカップに手を伸ばす。そして、口のつけられなかった紅茶に鼻を寄せて匂いをかいだ。
「うひゃ~。この紅茶を飲むのは、ちょっと勇気がいりそうだニャン」
勇気? ――心凪がふと、小首をかしげた。
「そういえば、甘崎さまはその紅茶を飲んで顔をしかめていましたけれど、それは普通のミルクティーではないのですか?」
「えっへっへ~。実はアイツらちょっとムカつくから、ミルクじゃなくて乳酸菌飲料をいれてやったのニャン」
「まあ。だから少々、酸っぱい香りがしていたのですね」
まあねぇ――と、咲月はニンマリ笑い、乳酸菌ティーをちびりと飲む。
「にっしっし。やっぱりものすごくマズイにゃ~。まあ、中身を知ってたら別に平気だけど、何も知らなかったらビックリする味だニャン。にゃっはっは。イタズラ成功、大成功~。うにゃ~」
「ですが、咲月さん――」
咲月が声を上げた笑い出したとたん、心凪はゆらりと立ち上がった。そして咲月の顔面を両手でつかみ、ガッチリと固定した。
「ニャ、ニャンだにゃん?」
「ニャンだもなにも、咲月さん。いくら人間界の常識を知らないあなたでも、ミルクと乳酸菌飲料では、どちらの値段が高いかはご存知ですよね?」
「え? うん。それぐらい知ってるニャン。乳酸菌飲料の方がチョッピリお高いのニャン」
「ええ、そうです。そのとおりでございます。そういうわけでございますので、もしも再びこのような『もったいないこと』をなさったら、本気で怒りますからね」
「え? 別にいいじゃん。これぐら――いた! いたい! ココナン! アタマぎゅーぎゅー締めつけないで! いたいっ! いたいニャンっ! いたたたたたたっ!」
それからしばらくの間、マンションの狭いリビングに咲月の悲鳴が響き渡った。
***
・あとがき
本作をお読みいただき、まことにありがとうございます。
本作のジャンルはローファンタジーに分類されますが、リアリティを可能な限り反映したいと常々思っております。そこで今回は、作中に登場した『乳酸菌ティー』を実際に試してみました。
結論から申し上げますと、スーパー不味いですw
コンビニで販売している紙パック500mlのストレートティーに、同じく紙パック500mlの乳酸菌飲料をハーフ&ハーフで試してみたのですが、スッパくて、渋みがあって、思わず笑っちゃうほど不味かったですw
調べてみると、『乳酸菌飲料入り紅茶』自体は、過去にいくつかのメーカーから販売されていたことがあったようです。おそらくそちらの商品は味を調整していたと思われます。
が。
自分でやってみるとすごく不味いです。ご興味のある方がいらっしゃいましたら、止めはしませんが、踏みとどまることを推奨させていただきます。
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