エゴ

ビルの影で僕は隠れた


僕の影で猫は隠れた


猫の影でありは隠れた


だが、そのありもまた


ありよりも小さなものを隠す


僕らはありは猫はましてやビルに


悪意はない


どうしようもない悪がある


僕らの悪は影だ


影は陽の光があるが故にできる


陽の光を消すのだ


陽の光が消えたら


底知れぬ闇が僕らを包む


これは影ではない闇だ


影は悪ではなかった


その影を作り上げてしまうのは


人間やその他の生物や


人間の作り上げたものの後ろに


現れていたにすぎないのだ


生物が悪いから生物を消す


そしたら、地球はどうなる?


誰も悪くないことはあるんだ


それは互いに悪いからなんだ


ごめんねの一言で救えるかもしれない


そうじゃなくても、仲間なら


一緒に罪を被ってやればいいんじゃない






おい、人類が消えればいいんじゃない?




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る