第21話

【 終点、終点です。お忘れ物のないように……】


いつの間にか、終点だった。眠る事もできず、ただじっと時が過ぎるのを待っていた。


電車のドアが開いた。


外は真っ暗だ。


夜の様な、ではなく、墨汁を撒いたような暗さ。




この先にあるものは、天か地獄か。




私は意を決して、電車から降りた。

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LIFE 雀羅 凛(じゃくら りん) @piaythepiano

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