珠玉のエンターテイメント、続編!

同作者様『歯車のエストレ』の続編です。未読の方はそちらもオススメしますが、未読でも十二分に楽しめる作品です。

『歯車のエストレ』のレビューでも書かせていただきましたが、「活字でやるエンターテインメントのすべてが、ごった煮で煮えくり返って、噴きこぼれんばかりの勢いで迫って来る、強烈な作品」であるところは変わらず、今作にはさらに突っ込んだ「人の記憶とは何か」というテーマが隠れているように読み取りました。大きく、ともすれば重苦しくなるテーマを、活劇として描ききる手腕には、読んだ方は総じて驚かれるのではないかと思います。

活字でやるエンターテイメントに限界はない、と思わせてもらえる作品です。

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