大いなる怖ろしきもの、その名は

自然を保護すると人は言う。厳密にいえばそれはしかし、人類と現在の生物に適した環境に保つ、という意味だ。
自然とは、地球とは、もっと、お大いなる怖ろしきものだ。
それが動けば、生物の大半は絶滅する。それは地球開闢から何度も繰り返されてきた。
そして生命も。
最初に光合成をする生物が生まれた時、他の生物は増える酸素に適応できずに次々と死んでいった。

そんな地球の歴史を思わせる、大いなる怖ろしきものと人類の年代記。
巨大で、ハードで、科学的。宇宙の深淵や遥かな未来の果てしない荒漠とした遠さを思わせるぞわっとした感覚を味あわせてくれる魅力的な怪獣SFです。

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