第2話 一日目

寒くなってきたところである。

何?トイレが寒さを感じるのかだと?

感じるのである。それを言うならやってくる人間の会話を聞くことも、どころかこうして会話することも出来ているではないか。寒さを感じることなど雑作もない。トイレはなんでも知っているのだ。

さて。そういうわけで平成最後のイベントである。3日間の一日目が、今日だ。

例によって列形成が早い。ピンクの帽子を被ったスタッフたちも大わらわだ。九時前には放送が流れる。各所の扉が閉められる。やがてはテロや脅迫の脅威とそれに対応するための検査を促す放送が流れた。その間も列は途切れることがない。我がサークルにはひっきりなしに人が訪れては、用を足していく。"中出し"である。あれだ。我輩は専門用語で言うところの"共用肉便器"という奴なのだ。間違いない。いや肉で出来ているわけではないが。と言うことは世の中には肉でできたトイレもあるのだろうか。分からぬ。

謎の答えが出ないまま、一日が終わった。

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壁サークルのトイレさん クファンジャル_CF @stylet_CF

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