④「会話」と「会話」の間には空の行を入れる

 異世界というのは一種の夢である。


~~~~~(以下省略)~~~~~~


「誰かいてくれても良かったんだけど…」


『―――うるさい』


「ん?」


 突然聞こえてくるのは女性の声。

 多分、私の後ろから―――お隣同士かと思う。

 声からして歳はそんなに多くない。いや、幼く感じる声だった。


 でも誰でも良かった。こんな状況でただ一人でいるのは精神衛生的に宜しくない。

 というか私の場合、間違いなく悪い方向に考えが進むと断言できる。

 《とにかく色々話し合おうか》と思い、見えないお隣さんに話しかける。


「ああ、すまない。で、すまないついでに頼みがあるんだが名前を教えてくれないか」


『―――』


「私の名前は…そうだな。アユムとだけ言っておこう」


『―――』


「ふむ、だんまりか。まあ良い、よければ色々話を聞かせてほしいのだが」


『―――だからうるさいと言ったでしょ。何でそんなに元気なの』


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 「空の行が入る」場合は何かが変わるという意味でしたね。

 一つは主題が変わる、もう一つは文章のタイプが変わるでした。

 ④のこれが追加された場合は、これにもう一つ追加したことになります。


 つまるところ、「会話の語り手が変わる」ということです。

 変わるタイミングの全部に空の行を入れて、脳の処理の一つを完全に肩代わりするという意味になりますかね。


 でも、こうすると必然的に会話が多くなると改行が多くなります。

 パソコンの1画面内の全部が会話だけになることもありえるかも知れません。

 なので、改行とはちょっと関係ない個人的な書き方になるのですが、

 《連続した会話は最大6回まで》と制限してます。


 基本は5回まで連続会話を許容とします。

 短い会話か、どうしてもというなら1回追加して6回まで。

 一人のセリフが長過ぎる場合は3~4回。

 そんな感じで書いてて、ほぼ癖となりました。


 会話がメインになるシーンでは会話と会話の間に何か描写を書き込みます。

 主人公の感情とか会話する相手の行動とかを描写する方に使えば、そっちの方がもっと丁寧な文になると思ったのもあります。

 凄く個人的な、皆さんと同じアマチュアの考えなので参考までに聞いてください。

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