オムニバース 第九話用語解説

■解説

舞台は情報災禍直前の二一四七年末、在野の奇才を登用することでマルガム社内の闘争に勝利したレイチェルは、テロ行為にまで及ぶ対立勢力の目を盗みオムニスケープの開発者のもとを訪れる。だが彼女がそこで見たものは、人智を超えた悪夢のような実験だった……


■人名

【ヴォイド】

在野の情報工学者であり容易に理解の及ばない高度なツールの開発者。無造作に掲載されたコードは多くの伝説を残したが、その大半はアマルガムに買い取られ秘匿された。レイチェル・ローゼンの独断でオムニスケープの開発中枢に登用されたが震災後は生死不明。


■用語

【再生花】

主に放射性物質による土壌汚染の浄化を目的としたバイオプラント。ヴォイドの館の周囲に植栽されていたのは、向日葵をベースにした再生花。

【仕様書】

大事なもの。ちゃんと書こう。

【スノーボール】

VR世界そのものを切り取ったと思しき四二秒間の記録。正確にはそのインターフェイス。広範囲にリンクし、接続している人間の人格、記憶までもが再現されている。ヴォイドはそれを人類シミュレーションの素材に使用していた。

【フェッセンデンの宇宙】

一九三七年発行の『ウィアード・テイルズ』誌に掲載されたエドモンド・ハミルトンの短編小説。

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