23.水換えの頻度は?

 水の生き物を飼育するうえで避けて通れないのが水換え(※注1)だ。「毎日欠かさず行わなければならない」と述べる人も珍しくないので、面倒くさいというイメージをお持ちの方も多いかもしれない。


 さて、この水換え。本当に毎日やる必要はあるのだろうか。


 答えを言ってしまえば「どんな種類の生体をどんなスタイルで飼っているか次第」という身も蓋もないところに落ち着くのだが、少なくともわたしの飼育環境においては、毎日換える必要はない。


 わたしがどんなふうに魚を飼っているのか再確認してみると……


 ・90cm規格水槽にてスネークヘッド単独飼育

 ・外部フィルター+サブフィルターを使用

 ・水温22℃~29℃(季節によって変動)

 ・底砂、水草あり

 ・餌はカーニバルが中心


 主だった要素はこんな感じだろうか。


 実際の換水ペースは週二で約20リットルぶん交換するという具合。魚が病気の場合など特別なシチュエーションを別にすれば、フィルターの濾過能力と水草の水質浄化能力が水の汚れるスピードに対応できている限り、水換えはほどほどでよい(あまり水槽を弄りすぎると魚のストレスになりかねない、という事情も)。


 ただし、スネークヘッドが比較的水を汚しやすいことも事実ではある。


 餌を与えてみるとわかるのだが、こいつらエラから餌の欠片をボロッボロこぼすのだ。調子が悪いときには食べた餌をそのまま全部エラから排出してるんじゃねえのかって勢いでこぼす。すると当然の帰結として、水や砂が汚れる。


 ブルームーンギャラクシーのときは残餌処理用にタイガープレコやポリプテルス・セネガルスと混泳させていたが、今飼っているバイオレットは決して温厚な個体ではないので、うまくいかないことが予想される……。


 というわけで、現在わたしの水槽で残餌処理を担当しているのは金魚である。


 金魚の威力はすごい。彼らは本当に何でも食べる。残餌はもちろんコケやアオミドロの処理にも活躍してくれるので、金魚を30~50匹も入れれば水換えペースを週一に落としてもまったく問題が出ない。


 そんな素晴らしい金魚たちだが、わたしの水槽での第一の役割はスネークヘッドの腹に収まることなので、週一ペースもいつまでもは続かない。


 やはり今後も、基本的には週二で水換えということになりそうだ。



     ◇ ◇ ◇



 ※注1:水換えの意義は『アクア・デイズ』第4話参照。

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