第21話 唯悧がいないだと!?

「ただいま。・・・・・・あれ?」


ドアを開き少し高い声で言ったが

妹の唯悧の反応はなにもなかった。


「もしかして、まだ帰ってきてない?」


背後に立つ高野の一部の一点を除けば

言う通りで

唯悧が玄関で待っていないのは、

珍しくないが、反応がないのは

なかったのだ。返事や姿さえ

見せないのは一体。


「高野、唯悧はいる」


「ほう、どうして分かるのか

推理を訊かせてもらおうか。」


「登校のときに履いていたここに

靴があるから。」


俺が指をさす靴を見て高野は

あごに指をふれおもむろに目を瞑り

そして―――


「フッ、見事な推理。」


目をつむって称賛する高野。


「お褒めどうも。唯悧が気になるから

速く上がろう」


「おうとも!お邪魔しまーす。」


高野は無邪気に雄々しく返事を

して靴を脱ぎ入る。

居間のドアを開き辺りを見回し探すが

唯悧の姿はなかった。


「唯悧が・・・いない。高野ソファーでも

座ってくれ!俺は二階に唯悧の部屋に

行ってくる。」


「・・・イヤ、焦りすぎじゃないかな。」


背後でそんな事を言うが今すぐに

唯悧に会いたいのだから致し方ない。

そう妹に話したいのは当然なんだ。

・・・・・おそらく。階段を駆け足で

上っていき、すぐ曲がれば唯悧の部屋の前

「唯悧、起きてるか?」


ドアを二回ノックし声を掛けるが返事ない。


「・・・開けるぞ。・・・・・・もう一度

確認するけど、開けるぞ・・・・・」


どうしてだろう、いつも開けているのに

最近はこう緊張とか入っていいだろうか

など考えてしまっている。

意識しているなんておかしいだろ。

俺は・・・シスコンでも別の意味の

シスコンを捨てると決意をしているのに。


(って、悩んでいるこれこそ違うだろ。

開ける・・・意識はするな・・・・・)


深呼吸しそして高ぶる鼓動は静寂になるのを

感じると、自然とドアノブを掴みそして、

開ける。開けられた・・・いざ、

入ってみるといつも通りでよく入っている

唯悧の部屋で部屋の主の唯悧は

いなかった。


ここもいない。あと、思い付くのは・・・

別の靴を履いて出かけた。

なんていうかその可能性はないかなぁ。

これを他の人に訊かされると引くし

自意識過剰な考えだけど、唯悧が

帰って俺になんの連絡もなく出掛ける

なんてない。新刊などで出掛けるときだと

最近は誘われるようになって・・・


「どうしてこんなクレイジーで甚だしい

勘違いなんてしているんだよ俺!」


そして、俺も最近は唯悧に対して想いが

強くなっている。


(・・・これも高野に相談するか。

主観的には、これが恋慕じゃないと

考えているけど、客観的には恋慕に類似な

感情を・・・ハッキリしたい)


そう決意し俺はドアを閉めて一階の室内から

調べつくそうと階段を降りていると

唯悧の声が聞こえた。


「なんだ、居間にいたのか」


高野が待たされたままのは、そこだし

速く降りて唯悧に友人の紹介して

唯悧に友達を話をしなければ。

急いでドアを開くと案の定というか

やはり二人はいた。


テレビとソファーの間で唯悧は高野に

頭を撫でられ抵抗する光景だった。

もう一度言う、高野の抵抗。

妹の唯悧は、年上の小さい高野の頭を

なでていた・・・・・あっ!小学生だって

勘違いしたんだ。

そして、二人は違う速度で最初に唯悧が

ドア開く俺に視線を向ける。


「あっ、お兄ちゃん!友達の妹さんか

なにかこの子?」


「え、えーとそれは・・・」


「ちょ、ちょっとなんとかしてよぉぉ!

小学生なんか扱かわれて困っているよ」


頬を赤らめ高野に俺はというと。


「唯悧そのとおりなんだ。高野という

親友の妹さんで面倒見てくれと頼まれて

しまたわけなんだ」


俺は高野の珍しい光景とイタズラしたくなり

友人の妹と伝えると高野は驚愕する。


「この・・・裏切り者があぁぉぁぁ!!」


絶叫する高野は、唯悧に頭を撫で

続けられる。

・・・唯悧が桜を満開以上の笑みを

見たいのが本音なのが99,9パーセント。

残りの00,1は・・・・・いいか。


「し、仕方ない。おそらく妹さんも・・・

妹さん!唯悧が好きだって言っていたよ

あの人が」


俺にピシッと指をさしそんなことをいう。

そんなことで戸惑うと思っているなら

残念ながら失敗する。


「ふぇ!?・・・・・・・」


あ、あれ?横目で見て目を逸らしている

のだけど・・・。


「よし。今のうちに脱出して・・・ねぇ」


っー!?殺気。高野は絶対零度の眼差しで

闇よりも闇の気を放つ。


「廊下に来てくれるかな?」


有無を云わせないとはこのことか!


「・・・も、もちろんでございます」


幼女と扱われストレスが募り決め手となったのは裏切り者がの叫びだろうなぁ。


「・・・唯悧わるいけど、少し待ってて

くれないか。この子が話があるって

言われて」


「う、うん。それはいいんだけど

顔が青いけど大丈夫?」


「はは、青いのは一瞬だよ」


沈鬱な気分で死刑宣告された捕らえられた

将軍の気持ちで高野のあとを続く。

将軍の気持ちは一体、なんだよ!

・・・心で一人ツッコミする。


「・・・お兄ちゃん元気がなかったなぁ」


真っ青になって友人の妹さんについていく

後ろ姿。また、なにか問題を起こしたのは

想像難くないのを分かりため息してしまう。

それを理解しているわたしは、少し

心配している。だって、恋人を否定した

けど綺麗な金髪碧眼の人といたのだ。

言葉は信じているけどいつかは本当に

好きになるのではないか不安だった。


(でも、お兄ちゃんが

熱のときにわたしはがむしゃらに看病を

して今でも、思い出すと・・・恥ずかしい。

スマホをお兄ちゃんの部屋に忘れて

静かに入ったらわたしが好きだって

寝言を言っていたよねぇ。)


お兄ちゃんがわたしの事を好きだって

知れた!これはスゴーーく、嬉しいけど

・・・今のように甘えるのが上手く出来なく

なってきた。


だ、だって好きなのはわたしだけだって

思っていたから優しく面白いお兄ちゃんに

ハグとか甘えることも出来たのに

お兄ちゃんがわたしを女の子として

好きなのだから心の整理が大変に

なっている。


今はなんとか、普通に自然な感情に落ちつき

わたしは最悪の展開をよぎる。

ショッピングモールの試着室にいた

金髪碧眼の綺麗な人といたのだから

その人がお兄ちゃんに好きになって告白されたら、わたしの勝ち目は皆無。


(だから、そんなことがないように

エイプリルフールなど色々とドキドキさせるようなことをしたけど・・・わたしが

ドキドキ続けてしまい逃げたりして

効果があったか分からない。

だからこそ、次は積極的にお兄ちゃんが

告白してしまうような状況を

作ると決めたんだ。)


再確認と決意を燃やしているとドアが開き

戻ってきた。


「お待たせ妹さん!」


小学生の可愛い女の子がニコニコして

わたしに笑顔を向ける。

わたしが年上だから妹さんと呼ぶのは

友人の言葉の影響で愛着していると

推測している。


その人に後で注意してもらうように

言わないといけない。お兄ちゃんは

発言力がとんでもなく低いし。


「聞いてくれ、唯悧・・・この

見た通りの女子高生じょしこうせいでクラスメイトと呼ばれる同じ年齢の・・・いたたっ!」


お兄ちゃんの足を踏む女子小学生さん。


「どうして、そんなに主張するのかな~」


「あっ、ダメだよそんなことしたら、

痛いんだから」


わたしが少し強引に両手でふくらはぎを

引かせ、転倒しないようにゆっくり

下ろし友人の妹の前に立つ。


「いい。人の足を踏むのはよく

ないんだよ。踏んだら謝らないといけない

から、ねぇ」


泣かないように優しい声と笑顔で言う。

その子は、驚いて戸惑っています。

・・・ハァー、お兄ちゃんきっとこの子に

甘やかしていたのだろう。


「唯悧えーと実は・・・小さいと思っているけど、俺と同い年なんだ」


「もう、お兄ちゃんそんなあからさま

すぎる嘘を信じると思っているの?

わたし分かるから、廊下でだまそうと

作戦なのをねぇ」


本当に作戦を考えるとしたら、もう少し

捻って欲しいものだよ。


「・・・信じていない。そ、そうだ!

高野、学生証を見せれば」


「その手があった。フフ、刮目かつもくしなさい妹さん。これが

わたしが本物のJKである証拠だ!」


高校制服のした小学生が取り出すのは

学生証であった。そこに

棚倉ノたなぐらの東京高等学校と

確かに明示する方法だろうけど。


「スゴいけど、合成?・・・とかできる

わけなんだから、わたしは

だまされないよ」


「わあぁーー!?また、頭を撫でているし、

まったく、信じていないよぉぉーー!!」


気持ち良さそうに目を細めて、次に

頬を赤らめ涙目になっていき

わたしは、もしかして本当に嫌がっている

のではと、考え撫でる手を外す。


「唯悧・・・本当にクラスメイトなんだ」


振り返ると少し困った眼差しでわたしに

なんとか理解しようとしているのが

わたしは伝わった。


「・・・うん。お兄ちゃんがそう言うなら

この子はお兄ちゃんの友人なんだねぇ」


「あっ、ああ!分かってくれるって

信じてくれてありがとう唯悧」


「えへへ、だってお兄ちゃんの

妹だからねぇ」


そう、長年にいて信頼しているわたしだから

分かるこれが全ての理屈ですよ。うん!


「唯悧・・・・・」


「あの、理解してくれたのは嬉しいけど、

いや、全くよくないとか複雑化している

わたしをほっておいて

イチャイチャやめてくれませんか?」


小さい女の子が半眼で睨まれました。

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