第3話 世界観(2)

前回までのあらすじ

…特にない


クロエ・ロンゴリア「…。」

片桐綾香「…。」

クロエ「あっはは…。」

綾香「えっと…そうですよね。」

クロエ「う~ん、確かに特にないわね。」

綾香「そうですね。」

クロエ「それじゃあ、世界観の解説をしましょう。」

綾香「実質、今回が初回ですね。」

クロエ「まず…それじゃあ、第二世界セカンドワールドについて話して行くわね。」

綾香「はい、お願いします。」

クロエ「第二世界セカンドワールドって、言うのは私たちとは異なる世界の地球のことです。」

綾香「でも、私たちの地球とくっついていますよね。」

クロエ「そうね、本来であれば地球及び太陽系全体は物理法則諸々に従って新しく形成されるはずなのだけど、どうやら地球だけではなく宇宙を含んだあの世界全体も一つに統合されたのよね…。」

綾香「…すいません、ぜんぜんわかりません。」

クロエ「ミルフィーユ。」

綾香「…えっ?」

クロエ「う~ん、それじゃサンドウィッチで!」

綾香「何が違うんですか!」

クロエ「わかった、木工用ボンドだ!」

綾香「…ええ。」

クロエ「ここに2枚の板があるとしましょう。この2枚の板をボンドでくっつけると、何枚の板になる?」

綾香「1枚です。」

クロエ「つまりは、そういうことよ。」

綾香「はあ…。」

クロエ「ようするに、何かの拍子にくっついちゃったわけ。」

綾香「何かの拍子って…。」

クロエ「そうね、時空のひずみが原因とされているのよ。」

綾香「さらに、訳がわからなくなりました。」

クロエ「でも、時空のひずみが発生するほどの事象が発生しているということはようするに第二世界セカンドワールドで何かあったって…ことよ。」

綾香「…一体、何があったんですか?」

クロエ「そうね、いろいろあったけど、これだけはあなたも知っているでしょ?」

綾香「何のことですか?」

クロエ「第二世界セカンドワールドが荒れ果てていることは…。」

綾香「はい、それは聞いていますよ。」

クロエ「でも、時空のひずみを起こせるほど何かが発生していたのにも関わらず第二世界には人類が何億単位で今も生きていて、私たちと戦争をしているのよ。しかも…25年前から。」

綾香「25年…って、まさか…今も戦争をしているんですか?」

クロエ「そうね、この世界のほとんどの国が中東、カンボジア、オートラリアなどの資源地帯に今も戦っているわ。」

綾香「けれど…私が産まれる前には終わったはずで…。」

クロエ「確かに終わってはいるけど、行われているわ。」

綾香「…。」

クロエ「正確には、終わってない…が…正しいわね。結局のところ、泥沼化して一応表向きには終わったことにしているのが現状ね。けれど、私達はもう戦争に慣れすぎたせいで興味をもたれることも無いわ。」

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