第六章 占いの行方(3)

 夜になって養花殿はようやく静けさを取り戻した。トズは今日の日程を全て取り消してトゥルナに休息をいい渡した。トズの女たちもトゥルナの女たちも神事の結果が心労に繋がったようで皆へやに閉じ籠ってしまい、回廊を行き来するのは少数の部族民たちだけだ。

 こんな夜でも二階の奥の間からは女の嬌声が一階にまで響き渡っている。そういえば彼女は機織りにも神事にも出てきてはいない。誰も呼ばなければ、連れ出せもしないだろうことは感情のたがが外れた笑い声から推察された。

 オルツィイは彼女を心が病んでいるといったが、むしろ錯乱しているに近いのではないだろうかおいそれと外に放り出せないからこそこの養花殿に閉じ込められているのだろう。

 ふと、こつんと扉から音がした。

 気のせいだと思ってアルマは動かなかった。ハシャルの町の忙しい子熊亭バンド・ボラ・エイクでも養花殿でも木造のせいかよく家鳴りするからだ。

 だが、また、こつんと扉が鳴る。

 耳を澄ますと三度目の音が鳴る。

「まさか……」

 アルマは起き上がって扉に視線を移す。通常の扉ではない。王の道の扉だ。

 扉の外に気配を感じてアルマは唇を曲げながら開く。白い布で顔を隠す男がいる――ションホルだ。

「あたし今日は月の障りがあるから」

 今夜こそ夜伽を命じられるのかと思って、アルマはションホルが一言も発さぬうちから嘘を吐いた。ションホルはあからさまな嘘には耳も貸さず、小声で囁く。

「案ずるな。今宵はそういうつもりで通ったのではない。――供をせよ」

 ションホルの手が扉の向こうから伸びてきて、アルマの腕を掴んだ。よく見れば反対の手には棹の長い椀型の胴をした弦楽器を持っている。

「上の階に用がある」

 アルマを引っ張り出すとションホルは目を愉快に細めた。アルマは力負けしてはからずも白い石灰岩で作られた王の道の上に降りてしまう。だが、その不敬にションホルは構うようすなくそのままアルマを逃さぬよう手を引く。

「ふん、真に歩きにくい道だろう」

 嘲るように呟く。

「本来は供の者が輿に帝を乗せて歩む道だそうだ」

 一体上の階にいかなる用事があるというのだろうか。アルマが疑問を挟む余地なくションホルはさっさと階段を上がっていく。速足なのは万が一にでも養花殿の住人に会わぬためかと思われた。

 二階は奥の一部屋を除いて静まり返っていた。奥の部屋以外に蝋燭の火が揺らめく部屋は見当たらない。完全に眠りの中かどうかは家検めせねば分からないが、少なくとも入眠に向かっている証拠だろう。

「ついて来い」

「ちょ、ちょっとねえ! あたし、人の情事を覗く趣味ないんですけどっ!」

 ションホルの人差し指がアルマの唇の前に止められる。いいから黙ってついて来いという合図だ。

 足音を消しながら進む。白い石灰の王の道は龍や彩雲など様々な図像が彫刻されていて暗闇の中でも淡く浮き上がって美しいが、注意しなければ足を挫きそうなほど歩きにくい。やはり本来のように輿に乗るべきで、直接この上を歩くものではないのだろう。

 奥の部屋に辿り着いた。

 迷いのない足取りをしていたのでもしやという気はしていたが、どうやら当たりらしい。扉の前に立つとこの部屋の女主がいかに騒ぎ立てているかがいやでもよく分かる。だが、室内に下の階には聞こえてこない者たちの声があるのを認めてアルマはぎょっとした。――男がいる。

 この養花殿の女は皇帝の手がついたかどうかは別として、全てが皇帝の所有物であるはずだ。だのに、男が中にいるではないか。

 アルマは胸をぎゅっと掴まれる思いではらはらしながらションホルを盗み見る。彼はアルマの困惑を感じ取ったのか、扉の前で待つようにと掌を見せて制止した。自身は何の合図もなしに扉を開けて室内へ入っていく。

 ションホルが男たちに小声で話しかけるのが聞こえる。だが、女主はションホルの登場を意も介さず、何かをねだるように蕩けた声を出す。まるで家猫が餌をねだるような甘え声だ。

「入れ」

 手招きされてアルマは佇まいを改めた。か細い声で返事するとぎこちない動きで部屋に入るとションホルが肩越しにすぐ扉を閉めた。

「あっ、あの、お初にお目にかかりまして……」

「挨拶は良い。いっても分からん。……というか、聞いてないしな」

 緊張のあまり口ごもってしまったアルマの腕を引っ張って、ションホルは席に着かせた。幾重に重ねられた美しい水色の絨毯に房飾りの座布団が置かれている。

 目の前には緑青色の紗の天蓋がついた大きな寝台があり、女主が一糸まとわぬ姿で仰向けに寝そべりながら、同じく下半身に巻き布をしただけの脇侍の男が持つ銀杯から果実を抓んでいた。

 見た目はションホルと同じか年上だろうか。顎で切りそろえられた艶やかな黒髪と猫のような金茶の瞳。桃色に火照った肌の上にたっぷりとして柔らかな乳房があり、あどけない表情に大人の色香が乗っている。

 香が焚かれた部屋に、汗や排泄物、それに薬草のような独特の匂いがする。アルマは女主の濡れた体を見て、先ほどまでまさに房事の最中であったことを察した。

「んなっ――!」

 アルマは思わず両手で目を覆った。が、ションホルにその手を下ろされてしまう。

「ちょちょちょ、ちょっと――」

「案ずるな。あいつは何も思っちゃいない」

「あああの方じゃなくってあたしが――」

 ションホルはため息を吐いて、ややあって口元を緩めた。

「恥ずかしいかもしれぬが見てやってくれ。あれはイパクという。心を病んでしまってもはや幼気なる女童なんだ」

 ションホルがぎゅっとアルマの手を握った。手を握らせるほど心を許した覚えはないが、彼の横顔を覗くと、今厭がって手を振り払うのは時機が違うように感じて止めた。

(何だ、こんな顔するんだ)

 じっと彼を見つめていると何だか照れ臭かった。斜に構えている彼が穏やかで慈愛溢れる眼差しを女主に送っている。哀れみでも嘲りでもない、意識せず発露した笑みを湛えていた。

(ああ、ションホルはこの人が好きなんだ)

 子供のように脇侍の男に絡みつき、駄々をこね、突然笑ったり歌ったりする目の前の女は、大人の振る舞いをすれば美しく凛とした女性だろう。

「やだやだ! もう一回しよぉ」

 脇侍の一人がアルマたちの前に果物の乗った銀の脚付き盆を配膳した時、イパクが癇癪を起したようにもう一人の脇侍の腕に縋りついた。

 アルマは目の前で房事――しかも皇帝以外の男との――が始まらないか恐怖したが、脇侍の男はわきまえたように「帝と御客人の御前ゆえ」と断る。

「じゃあおくすりちょうだい! おくすり! すうっとろんってするの」

 今度は寝台の上に転がっていた果汁が入ってたと思しき銀杯を持ち上げて脇侍の胸に押し付ける。

「ねえ、ちょうだいよぉ」

 それも否、と断られるとイパクのやだ、が室内に何度もこだまする。銀杯が床に落ち、乾いた音を立てる。癇癪を起こすさまはションホルのいう通り確かに童のそれだ。赤子といっても相違ないかもしれない。

「イパク」

 ションホルがアルマの手を開放して持ってきた楽器の弦を爪弾いた。

「わぁ、それ弾いてくれるの? はやくはやくぅ!」

「ああ。あまり急かすな。うまくないのはご愛嬌にしてくれよ。――イパクはこのタンブールを弾くと少し大人しくなる。うまくいった時は眠る」

 アルマに向けてにやりとする顔はいつものションホルだ。いうなり、彼は繊細な寄せ木細工で飾られたタンブールの細長い棹を斜めに抱えて三本の弦を弾く。音は明るいが独特の波打つような節回しのせいか、深く重厚な雰囲気が漂う。緩慢な曲調が吊床に揺られているような気分を抱かせる。

「イパク。タンブールの音が好きだろう」

 旋律を奏でるとイパクは脇侍の男から手を離した。目の焦点はあっていないように見えたが、用心深く耳を澄ませるとやがて屈託のない笑みをこちらに向けた。イパクはきゃっきゃと笑い声を上げて無邪気に微笑んだ。

「それ好きぃ! もっとしてー」

 身を翻して足元にうつ伏せになると、均整のとれた白い足をばたばたとさせた。

「ああ、弾いてやろう」

「でもおくすりもほしいの。おくすりのみながらぁ、きいたら、もーっといいよぉ」

「うーん、でも薬を取りすぎるとすぐまた欲しくなってしまうぞ。薬の数は限られているんだ」

「やだぁ。おくすりないとむずむずするのよぉ」

 やだやだやだという声にタンブールの情緒ある音がかき消される。しかし、ションホルは演奏を止めずに脇侍に目配せすると、

「なら今日はこれが最後だ。飲んだら音楽を聴きながら寝るんだ」

と幼い妹にいい聞かせるように諭した。

 銀杯の中に紫色の果汁が注がれ、脇侍が草花の入った小さな玻璃の瓶から液体を三滴入れる。

「ねえ、何あの薬」

 アルマは気になってションホルに尋ねた。

「大丈夫だ。本物に似せてあるがあれは枸櫞くえんの液だ。イパクは快楽の薬だと思っている」

「おいしーい!」

 仰向けになってそこここに零しながらイパクが果汁を飲み干した。暫く、寝台の上をごろごろと行ったり来たりしたが、やがてタンブールの演奏に耳を傾けて恍惚した顔になる。時を経たずして安らかな寝息が聞こえ、ションホルは脇侍の男たちを下がらせた。

「イパクは十代の時に曄に連れ攫われた俺の同郷者だ。……俺の婚約者だった」

 ションホルは愁いを帯びた目でイパクを見つめる。

「後宮に入ったが皇帝に顧みられることはなかった。閉塞した空間の中でやがてイパクは心を病んで、いつからか酒と薬、それに房事に耽ることで自傷を免れていたらしい。一番重い症状はやはり薬だな。養花殿は皇帝の認めた商人が定期的に入っていたらしいが、絹や宝石を売る陰で、幻覚や快楽を引き起こす薬を取り扱っていたらしい」

「じゃあイパクさんは――」

「ああ。その薬の常習者だ。酒や薬を使って房事をするのが良いらしい。だが、そのせいで子が宿っても流れる。勿論曄帝の子ではなく、どこかから引き入れた間男の子だ。ずっとそう繰り返していたらしい。そのせいでイパクは子を成せぬ体になった。それにとうに心も頭も破壊されている。お前もああいう瓶に草花の入った薬を見たら用心することだ」

 アルマは固唾を飲んだ。

「それって治す方法はないの?」

 ションホルは首を振る。

「ここまで来てはもうだめだ。イパクは俺よりも六つ年上だからもう三十五になるのだが、正直長生きもできぬ。四十まで耐えられるかどうか分からん。中身はぼろぼろで、こんな体で良くぞ耐えて生きていたものだ。養生しても死を待つのみに変わりはない」

 どうにか酒と薬の質を変え、量を減らしたが、酒と薬が欲しくて焦燥に駆られてイパクはよく暴れ出す。抑えるために脇侍を二人置いているが、彼らは男娼だという。快楽に耽っている時は心が安定するので常に配備されている。

 何て酷い人生なのかとアルマは言葉を詰まらせた。

「皆には反対されたが押し切って俺の妻妾にした」

 驚いて、アルマは反射的にションホルの横顔を見つめた。

「あなたの、奥様……!?」

「そうだ。元を正せば婚約者同士なのだから当然だろう。俺はイパクを認めさせるためだけに皆が押し付け合っていた王の座に就いたのだ。まあ、個人の館を与えることは側仕たちの都合も考えてなしになったのだがな」

 養花殿の奥に潜む狂乱の女性が皇帝の側室ということは多分知られていないのだろう。知られていれば今のように露骨な腫物扱いはされないのかもしれない。だが、公にするには問題が多すぎる。アルマでさえ公表したいと相談を持ちかけられでもすれば、皇帝の威厳を失墜させるから押し留まるよう進言するだろう。

 だが、ションホルにとってイパクは己の自由と首を引き換えにしても手にしたい人物なのだ。例え何人に認められなくても。

「俺はイパクみたいな無理に連れて来られた人間を解放したくて後宮を解散したいと申し出たのだが、トゥルナとトズは違うらしいな。親に売られた者もいて、ここにしか帰る場所がないという」

「でも、帰る場所がある人間は帰りたいと思うよ。あたしだって帰りたいもの」

 ションホルが弦を爪弾きながらアルマに視線だけ寄越す。

「シャマルという男の元にか」

 唐突にシャマルの名を出されて、アルマは赤面した。

「お前の男か」

「ち、違うよ。あたしの養い親というか義理の兄」

「の割には兄弟を思うような反応とはまた別のようだが」

「別にいいでしょ!」

 詮索されたくなくて、アルマはションホルから目を背ける。疑いの目を差し向けられてるのは分かっていた。以前ションホルが部屋に忍び込んできた時に思わずシャマルの名を叫んでしまったのを彼は記憶していたのだ。

「あなたこそ、何であたしをここに連れてきたわけ?」

 側室だという女を見せにきたくせに、手を握られたのを思い出してアルマは無性に腹立たしくなった。

「お前にイパクを見せたかった」

「だから何で。あたしは酒も飲まなければ薬に手を出すほどまだ参ってない」

「そうではない。いっただろう。俺の同郷の者だと」

「だからあなたの同郷の人をあたしが知ったからといって何になるってのよ」

 ションホルは彼女の苛立ちを無理やり薙ぎ払うように己の言葉を進める。

「アルマ、お前出身はどこだ? エイク族ではないだろう」

「エイク族よ。いいがかりはよして」

「ならそういうことにしておいてやろう。育った環境がエイク族の習慣の輪の中であればお前の自意識はエイク族なのだろう。だがな、アルマ。出身は偽れても、いや、育ちが別の文化圏であれ、お前の内に流れる血潮は偽れない。子子孫孫繋いできた血脈は何者にも変われないぞ」

「それでもあたしはエイク族! あなたたちビュレ族でもヨルワス族でもトゥルケ族でもないわ」

「東方三部族か」

 ションホルは鼻で笑う。

「ビュレ族は元々曄末には散り散りであってな。アルマ、今東方三部族はその三部族を指すのではない」

 どういうことかとアルマはションホルの射るような瞳を見つめ返す。

「瑛代において、東方三部族とは即ち、ヨルワス族、トゥルケ族、そしてブルキュット族だ」

――ブルキュット族。

 細い矢で射られたかのように心の臓がびくんと跳ねる。

「とはいえブルキュットの血脈は殆ど無いに等しい。曄武帝に老若男女に関わらず根こそぎ命を浚われたからな。かの傲慢なる皇帝はビュレ族に続きブルキュット族までも滅ぼした」

「なら、なぜその滅びた一族が東方三部族に含まれているのよ。意外にたくさんの人が生き残っていたからとでもいうの?」

 ションホルは首を振った。視線をタンブールの弦の上に落とす。

「曄武帝は大将軍まで遣わしてみなごろしを命じた。各地に散らばった人間をも懸賞金を賭けてひっ捕らえた。……それでもどこかに血を引く者はいる」

 自嘲気味に笑い、

「俺がブルキュットの生き残りだ」

 爪弾く指を止めた。

「本来東方三部族は東方二部族に名を改めなくてはならぬところを、ブルキュット族の俺が皇帝に立つことにより含蓄する部族――ビュレをブルキュットに変えることで継続している。俺がブルキュット族なのだ。そして、イパクも」

 お前はどうなのだ、とションホルが口にすることはなかった。だが、アルマは確かに彼の内なる声を聞いた。何故彼が執拗にアルマの真の出自を尋ねるのか、それ以前に何故アルマをブルキュットの血脈に則る人間であると判じたのか、アルマには分からなかった。

「仮に、だよ。あたしがブルキュット族だとして、あなたは何がしたいの。あたしと子を成してブルキュット族を再興したいとでもいうの」

 真剣に尋ねているのに、ションホルは子供でも見るように生ぬるい笑みを浮かべる。

「別にブルキュットを再興しようだなんて考えてない。前にもいったが俺はただ据えられているだけの首だ。ヨルワスとトゥルナの二大勢力が盤石であるために建てられた看板であり、二大勢力の軋轢を生まないためのかすがい。不確かな権力の前で万一しくじったとしても取られて構わぬ首なんだよ。たった二人のブルキュットで部族を再興できるはずもない。それとは別だ。国や部族の損得など関係がない。ただ俺が俺自身のために知りたいだけだ」

「あなたの自己満足のためにあたしを疑っていいことにはならない」

「そうだ。むやみに人を疑うべきでない。皇帝ならなおさら」

「だったら――」

「同時にむやみに信じるべきでもない」

 冷徹さ故か、斜に構えている故か。真意の判じがたい語気でションホルはアルマの言葉を遮った。

「俺は正体を明かしたぞ。お前が身を明かす気がないなら今はそれでもいいだろう。いずれ正体は分かる。それまで待つさ」

 アルマは唇をきゅっと噛みしめた。こうなればとことんまで正体を明かしてなるものかと決意したのに、ションホルの横顔は郷愁めいたえもいわれぬ悲しみを裡に秘めているふうに見えた。

 イパクを見つめているからだろう。アルマはそう思うことにした。

 少女のまま心の成長を止めてしまった元婚約者の髪を撫でる彼は子をあやすように甘い。執拗に出自を尋ねてくるのは言葉とは裏腹に滅びた部族への追想やありえたかもしれぬ憧憬に囚われているのかもしれない。そのありえたかもしれない未来の、届かず瓦解した現実を指先が撫でる。彼らはブルキュット族最後のつがいなのだろうか。

 郷愁、回顧。アルマにだってそういった感情がないわけではではない。だが、ブルキュット族はブルキュット族の元へ帰るべきだと、同じ血脈の文脈に収まるべきだといわれるのはどうしても避けたかった。シャマルの元へ帰る口実をなくしそうだったから。

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