バレエ『くるみ割り人形』と想い

いすみ 静江

感想

 先日、松山バレエ団の『くるみ割り人形』をみに行きました。バレエを習っている小学四年生の娘と春には中学生になる兄とです。


 会場は上野なので、早めに自宅を出て、駅ナカで和食をいただきました。祝日だったこともあり賑やかなのは想定していましたが、国際性豊かな集まりに気が付きました。


 お食事東京文化会館は広かったのですが、会場が開くまで、屋内の待合所は混雑していました。お手洗いが女子は個室が三つと少なめで、蛇がうねるように並んでいました。子どもにも水分を与える機会を控えた程です。開場し、ロビーでしばし待ちました。その時、クリスマスツリーの前で、子ども達を撮りました。


 座席は、四階のC席最前列で、落下したら生きてはいまいと思う程に高かったのですが、舞台とオーケストラが全てがうつり、素晴らしさが増して感じられました。


 オーケストラについては、大迫力で、驚きました。せせらぎのような調べもあれば、心舞い踊る場面までしっかりと届きました。聞いたことのあるメロディーに親しみを覚えました。


 バレエでは、娘の所属するバレエスタジオの発表会でいくつかの場面を演じていたので、このシーンがこのシーンを表していたのかと改めて思いました。


 細やかな演技もさることながら、大がかりな舞台装置の上に立ったり、幕の後ろでの表現など、演出も素晴らしかったと思います。


 クララのラストにストールをいただくシーンにじーんとしました。全ては、夢の中というのか。作詞家でもある野坂昭如氏の1959年頃の作品、おもちゃのチャチャチャを子どもの頃、レコードですり減らして聴いていたのを思い出しました。


 帰宅する頃には、興奮さめやらずでした。


 遅くなったので、急がなくていいと夫に言われたこともあり、洋食を食べて帰りました。お酒の時間で、子ども連れで少々緊張していました。


 帰宅して、様々な『くるみ割り人形』を思い出していました。


<つづきます>

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