第5話 オッパイか……❗❗

「こちらの方は、バンさんだ!!

 オレがなっている方だ!

 失礼のないようにな!!」

 親父が連れの男を紹介した。


 ヤケに、大変お世話になっていると強調している。



「ふン……」バンさんだッてェ……。


 オヤジと同年代の脂ぎった四十代アラフォーの眼鏡男だ。


 インテリ風な風貌で、かなり額が広い。



 オーデコロンか、何か知らないがオヤジ臭くてたまらない。

 



「ケッケケェ、万堂ばんどうです!!

 宜しくねぇ~!! ルナちゃん✨💕

 しっかし可愛ィ~~ーねぇ!!

 どっかのアイドルなんか、目じゃないね。

 ケッケケェ〜ーー……✨🤪✨💕」

 嫌らしく笑いながら擦り寄ってきた。

 

 気持ち悪い笑顔で、ボディタッチしようと手を伸ばしてくる。



「くゥ……」ふざけるな。どっかのアイドルってなんだよ。


 すかさず私は身体をひねって万堂の手をけた。



「チィッ」

 勝手に汚ッたねェ手で触るんじゃねぇ!!

 

 一気に、気色悪い顔面を殴ってやりたい衝動にかられた。

 


「ケッケケェ〜……✨😅✨」

 だが万堂は、よほど無神経なのか。


 こっちが拒否しているのにまるで、めげる事がない様子だ。



 相変わらず、気色悪い笑い声を上げて私の身体を舐め回すように見つめていた。



「……」ッたく。

 ヘラヘラ笑いやがって、エロオヤジがァ~……。


 どいつもこいつもムカつくヤローだ。




 どこを見てンだよ。エロジジーが。



 オッパイか……







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