第22話涙

「びっくりして、全部飲んじゃった」


 涙目でソフィアは微笑む。


「ごめん!本当にごめん!!」


 直樹は頭を下げる。


「直樹くん、私の顔を見て」


 ソフィアの言葉に従い、直樹は顔を上げてソフィアを見た。


「私の涙、飲んで?」


「はいっ!」


 直樹は急いで、しかし慎重にソフィアの頬を伝う涙に口付けをして飲み干す。


「あのね、さっき直樹くんが私の涙にキスしてくれた時、すっごく嬉しかったの。なぜだか自分でも分からないんだけど」


 直樹はソフィアの話に意識を集中する。


「だからね、直樹くんの精液?も頑張って飲もうと思って、でも、喉に絡み付いて・・・」


「申し訳有りません!!」


 直樹は謝罪する。


「ううん、直樹くんのだから、良いの。でもね、頭を掴まれた時は少し怖かったし、押さえられた時は苦しかったの」


「すいません!なんでもします!!」


「私はね、直樹くんが大好きだよ。だからね、直樹くんがして欲しい事、全部してあげたいの。でもね、怖かったり、痛かったり、苦しかったりしたら、涙も出るから、優しくしてほしいの」


 ソフィアは直樹を優しく抱き締める。


「俺、ソフィアさんが大好きで、それで、ソフィアさんとキス出来て、フェラチオして貰えて、凄く嬉しくて、舞い上がって、乱暴にしちゃって、ごめんなさい・・・」


「これから、二人でいっぱい練習しようね」


 ソフィアは微笑みながら直樹の頭を撫でる。


「はい・・・」


 直樹は涙を零す。


「飲み物、有るかな?喉に絡み付いて、ちょっと苦しいんだ・・・」


「すぐに取ってきます!!」


 直樹は保健室に設置されている冷蔵庫にペットボトルの飲料をキープしていた。

 全く、無断欠勤の常習犯である保険医さまさまである。


「どうぞ!!」


 直樹はソフィアにペットボトルを差し出す。


「ありがとう」


 ソフィアはキャップを開けて、中に入っている水を飲む。


「ふぅ・・・」


 一息吐き、ソフィアはキャップを閉める。


「あの、そろそろ戻りますか?」


 直樹はソフィアに訊ねる。


「どうして?まだセックスしてないよ?」


 ソフィアは微笑む。


「良いんですか?」


「私、直樹くんとセックスしたいな」


「俺もソフィアさんとセックスしたいです!!」


 ソフィアと直樹は見詰め合う。


「それじゃあ、ぜんぎ?私にも、して欲しいな」


 ソフィアは恥ずかしそうに、モジモジとしながら足を少し開く。


「はい!喜んで!!」





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