村へ行こう!①

昼ごはんを食べ終わった俺は父さんが仕事している部屋に呼び出されていた。




シュウ兄とキー姉に聞くと、シュウ兄は行ったことがほとんど無くて、キー姉はしょっちゅう問題起こしてそこで怒られたそうだ。




俺ってなんかしたっけ?




そうこう考えている内に部屋の前に着いた。




「失礼します。」




ドアノブをひくと父さんが仕事していた。


こちらに気付くといつもの笑顔で俺を目の前のイスに座るよう促した。




「ごめんね、ネス。急に呼び出して。」




「どうしたの父さん?」




「実はね、ネスが6歳になったら、王都にある魔法学園か騎士学園のどちらかに行ってもらうつもりなんだけど、ネスはどちらに行きたい?」




魔法学園というのは優秀な一般市民や貴族、王族が魔法を学ぶために行く学校みたいなものだ。騎士学園も同様である。




確かシュウ兄は騎士学園に入って、キー姉は魔法学園に入ってたんだっけ。




やっぱりこの世界に来てもやっぱり学校には行かないといけないか。折角魔法のあるこの世界に来たんだ。魔法のことはもっと学びたい。




「僕は、魔法学園に行きたい」




「そういうと思ったよ。入るためには実技試験があるけど、ネスには問題ないね。」




「うん。大丈夫だと思う。じゃあもう行っていいですか?」




椅子から立つと待って待ってと父さんが言ってきた。




「今から暇だろう?」




「確かに暇ですけど」




「あと5分くらいで今日の仕事が終わるから。終わったら、一緒に村に行かないか?」




「村に行っていいの!?」




「うん。ちょっと僕も村に用事があるし。村の皆にネスのお披露目になるからね。」




「シュウ兄とキー姉は?」




「あの2人は明日には学園の夏休みが終わって今日の夕方にでも王都に行くから、用意で行けないんだよ」




「そっかーじゃあ母さんは?」




「母さんは居間で寝てるよ起こしたら怒られるからね」




「わかった。玄関で待ってるよ」




俺は今度こそ椅子から立つと部屋から出た。




「楽しみだなー!」




今まではまだ早いという理由で行けなかったからね。何があるか楽しみだ。




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