いずれ戻らなくなる青春のただなかで、彼らはあまりに眩しく笑う。

この作者さんの描く青春が、私はとても好きです。
たまらないほど輝かしくて、でも遠くにうっすらと、いつか戻らなくなってしまう限りある時間なのだという予感があるのです。

肉体も精神も、いつまでも若くはいられない。今のように濃く時間を過ごせなくなる日を彼ら自身も気づいている。だからこそ限りある青春は輝いて見えるのだと思った。

ホールケーキひとつを食べるなんて想像するだけで胸焼けしそうだけど、すごく、すごく羨ましい。

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