企画巡りで、タイトルが気になって読み始めました。
お題箱から集めたキーワードで構成されているとは思えないほど、美しくそして巧みな筆致で描かれたファンタジー世界でした。
鮮やかに巡る、白銀蝶たちの記憶。そしてそれを紡ぐもの。
あどけない主人公の視点が、繰り返される世界の中で徐々に変化する点も非常に面白く感じました。
儚く美しいものを詰め合わせた、まるで機械仕掛けの宝石箱を覗くような、そんな素晴らしい世界観です。
おそらく、この世界の続きが語られることはないのでしょうが、またこの作者様の他のお題のストーリーなども触れてみたくなる作品でした。