単騎一閃、その要塞を守り抜け!黒き嵐が駆ける超音速ロボットバトル第3弾

現実と虚構がクロスオーバーする、遠き宇宙の激熱スーパーロボットバトルシリーズの3作目です。

私はシリーズの1から読んでいるのですが、この3作目『惑星ナヴァロンの狙撃姫』は今までの最高傑作であると言っても過言ではありません。

本作は、「要塞を守る」というシンプルなストーリーゆえ、その緩急が際立ちました。
救うべき遠い星の要人と、そうとは知らず敵対することになってしまう現実の級友たち。
迫り来るピンチ、仲間との絆、圧倒的不利な状況からの起死回生、手にした新たな技と爆発的クライマックス。
どこをどう取っても素晴らしく完璧に熱い!

さらに特筆すべきは、作者様の持ち味であるマシン描写。
機体の構造や駆動の仕組みなど、物語の折々でたびたびドバァァ……!と入ります。
ド文系の私は、こういうシーンで読む勢いが落ちてしまうことが多いのですが。
本作に関しては、書かれている内容の半分も理解できなくても「何だかよく分からんけどとにかく凄いぜヤバイぜ!!」ということがビシビシ伝わってきて、むしろ物語の勢いを加速させる役割を果たしているのです。
凄い。圧倒されます。生半可な腕ではできませんよ、これ。

もう、とにかく楽しかったです!! はー最高かよ!!!!

さて、何やら次のシリーズに繋がりそうなエピローグ。第4弾への期待もしつつ、しばらく心地よい余韻に浸ります。

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