第9話 夕暮れに

 青姑が浄見探偵事務所へと現れた日の夕刻。

 東京府荏原えばらぐん、大森駅から少し離れた馬込村は昼過ぎから吹き始めた強い西風に晒されていた。

 農村の面影を残す馬込村は夜ともなれば、明治の終わり頃から数多く居を移してきた文士や芸術家達が会合を開き、それぞれの作品に影響を与え合うようになっていた。

 今日のような風の強い日も下宿や行きつけの店に集まると、酒の肴に芸術論を交えたり麻雀にきょうじていた。


 つの夕焼け空、風にちぎれていく雲を見上げながらお下げ髪に狐面の女学生――血姑けつこは小さく身を震わせた。

 尋常ならざる力を持つ無情の傀儡と言えども、寒いものは寒い。

 肩にとまった一匹のからすは、そんな血姑と違って首を動かすことも羽を広げることもせずに正面を見据えていた。


 血姑は着物の袖に両手をしまったまま、人もまばらな道を気配を消して音も無く歩く。

 昼間はまだしも逢魔おうまときともなれば、三人の無情の傀儡の中でもっとも隠形おんぎょうの術にけた血姑は、通りをそぞろに歩いていても人に見とがめられる事はない。

 人に見つからずに事を成すのであれば、三人の中でも血姑が頭一つ抜きん出ている。だからこそ、通り悪魔を案内する役を仰せつかっていた。


 小走りに家路を急ぐ人々を横目に見ながら、血姑は狐面の内で小さなため息をつく。

 血姑自身としては、通り悪魔やそれに憑かれた警官を手駒とするのは反対だった。

 あのような不確定な手駒を使うのなら、自分の手で刀を振るった方がマシではないかと思う。

 しかし無情の傀儡以外を当面の実働役すると決めたのは、三人の敬愛するあのお方だ。その決定に表立って異を唱える事など出来はしない。


 だがどうしても、通り悪魔やそれに憑かれた田山を使う時に、けんのある態度になってしまうのは抑えようがない。

 昨晩、手首を切り落とした時も、唐竹割りにでもすれば良かったとひどく後悔した。


 細かな事を悪い方に悪い方にと考えすぎているのだと、白姑はよく血姑に言っている。

 しかし、細かな事が気になるのは無情の傀儡と成る前からの性分だ。

 例え異形の瞳と超常の術を得ていても、早々変われぬものがある。


 あの夜現れた闖入者ちんにゅうしゃを、昼間接触しにいった青姑せいこはいたく気に入っていたが、血姑は到底そんな気にはなれない。

 白姑を退しりぞけ重傷を負わせたのもあるが、血姑はどうにもあの探偵の動きが気になって仕方が無い。

 今はまず白姑の回復を待ち、その上で三人の無情の傀儡だけでなく、灰河童はいがっぱやアスミナの手を借りて全力を持って潰すべきだと、血姑は馬込へ赴く前に青姑へ進言した。


 しかし青姑は首を横に振った。

 そして血姑へと命じたのは、通り悪魔を使った一連の辻斬りの頻度を上げる事だった。

 その手始めとして先日殺し損ねた鬼を探し出し、今度こそ刀を用いて殺害しなければならない。

 その為に血姑は一人、馬込村まで赴いているのだ。

 血姑の使う縮地の術は、行ったことのある場所同士を繋げるだけで、行ったことのない場所へと行くことは出来ない。

 あのお方に賜った縮地の術は便利ではあるが、決して万能ではなかった。


 内心にわだかまる鬱屈した気持ちは、知らず知らずのうちに口の中で独り言となって漏れてしまう。

 それを注意するかのように、肩に乗った鴉がその翼を大きく広げる。

 翼に頭をはたかれた血姑は狐面の内側で口を尖らせるが、鴉が見つめているものに気がついて唾を一つ飲み込んだ。


「全く、こんな所に隠れてからに……面倒をかけさせてくれますね」


 血姑と鴉の視線の先には、「浜貝屋」と毛筆で大きく書かれた看板があった。

 「浜貝屋」は二階建ての母屋と三つの平屋造りの離れからなる、明治時代に建てられた旅館だ。

 田山に据え付けた腕の持ち主――典治と名乗っている鬼は、ここに隠れているはずだ。

 狩り逃がしてから数日で調べ上げられたのは、卜占ぼくせんに長けた仲間がいただけでなく、灰河童達が放った鴉の姿をした機巧からくり仕掛けもあってのことだ。

 案内のつもりなのだろうか、肩に乗ったままの鴉は一声鳴くと血姑の肩から飛び立って近くの松の枝にとまる。

 見た目は普通の鴉と変わりなくても、それを操っているのはいけ好かない灰河童だ。監視も兼ねて血姑に同道させたのは丸わかりだ。


 血姑は袖の中から身の丈より長い薙刀を滑り出させると、地面を撫でるように切り裂いた。間髪入れずに石突きを切り口に突っ込むと、鍋を混ぜるように中を大きくかき混ぜる。


「さぁさ、出ませい出ませい、我が呼び声にこたえてく出ませい」


 薙刀の柄に強い抵抗を感じると、背伸びをするようにしながら切り口から引き抜く。すると、夜闇のように真っ黒な切り口が大きく開き、そこから獣のように体を丸めた男――田山が飛び出してきた。

 田山は手足を縮めて四つん這いに着地すると、指が食い込むほど強く地面を掴んだ。その顔には青白く光る老人の顔。既に通り悪魔は田山の意識を半ば以上乗っ取り、目に付くもの全てに襲いかかる獣にしてしまっている。


「通り悪魔。やるべき事、分かっているでしょうね?」


 冷たく強く言い放つ血姑に、まさに獣じみたうなり声を上げながら通り悪魔は頷いた。


「分かっておる分かっておる。この間の続き、次こそあの鬼を誅してくれようぞ。しかし、見れば彼奴あやつは宿に身を隠している。邪魔が入るやも知れんが……どうする?」


 どこか楽しげな響きを血姑は聞き逃さなかった。手にした薙刀の柄を強く握りながら、狐面の内側で小さく舌打ちする。


「どうするもこうするもあるものですか。お前に命じるのは、鬼を討つ事ただそれだけ。余計な人死にを出すような事があれば、前から言っているように私がお前を叩き切る」


 目に付く相手を殺したがるのは、通り悪魔という妖怪にとっては本能に等しい。しかしそれを許す道理は、今の血姑にはない。

 それを重ねて伝えるべく強く言い放つが、青白い老人の顔は大きな目でぎょろりと血姑をめ上げる。


「まあそういう話であれば、今は良い。それよりも、あれを早く我等の手に。あの刀は我が手にした武具の中でも、一等飛び抜けて具合が良い。さあさあ、早う」


 どこか小馬鹿にした調子は、もう隠そうともしていない。

 数瞬の間、血姑は通り悪魔を睨み付けていたが、もう一度舌打ちすると左手を袖の中に入れると青姑せいこからの預かり物――濡れたように輝く刃を持つ刀を引き抜いた。

 夕焼けを照り返した刀身は、鮮やかな返り血にまみれているようであった。


「そうそう、それだ。早――」

「鬼を誅するのみにこの刃を振るうと誓うか? でなければこれは渡せない」

「誓おう。だから早う」


 血姑はしばしためらった後、急かす通り悪魔に刀を投げ渡した。

 受け取った刀を舐めるように眺めた通り悪魔は、取り憑いた田山の顔とそこに重なった老人の顔を同時に笑みの形に歪ませる。


「これよ、このつやこのこしらえ。これが無くては始まらんっ」


 通り悪魔の喜びようも分からなくはない。

 この刀は、血姑達が敬愛するあのお方が、手ずから創り上げた一振りだ。凡百の刀は足元に及ばず、それどころか様々な名刀妖刀すら比較にならないだろう。

 しかしその出来映えとは裏腹に、この刀には銘が無い。

 創り主であるあのお方は、この刀に銘を与えなかったのだ。

 それ故に、三人の無情の傀儡もこの刀を呼ぶ時は、【刀】とその属性でだけ呼んでいた。

 あのお方の元に集った者達は、この刀を【外法刀】などと呼んでいるが、それも血姑達には業腹ごうはらであった。


 血姑にとっての救いは、通り悪魔がその名でこの刀を呼ばない事だった。

 単に通り悪魔が血姑達三人以外とは接触しておらず、呼び方そのものを知らないだけだが、もし通り悪魔がその名でこの刀を呼ぼうものなら、血姑はその時こそ薙刀で両断してやろうとすら思っていた。


 あのお方――外法様と呼ばれる方があえて銘を与えなかったのに、それ以外の者が名を与えるなどあってはならない。

 外法様から直々に名前と力を賜った三人にとって、その名前をもじった名を刀に与える事は、外法様に対する侮蔑に等しかった。


「今から結界を張って、この周囲を此岸しがんより彼岸ひがんの縁へとずらします。その後は――」

「分かっている。我等、誅する相手を間違えた事はないぞ」


 つい昨晩、血姑の頭を回転式拳銃リボルバーで撃とうとした事をもう忘れているのか、田山の顔がにやりと笑った。

 しかしここで何を言ってもらちが明かないと判断した血姑は、長靴ブーツの底で地面を軽く蹴って――微かな違和感に足を止めた。

 狐面の内側で八芒星を宿した瞳を赤く輝かせながら、ぐるりと首を巡らせて周囲を見回す。


 いつの間に――血姑は小さく歯噛みした。

 結界を創ろうとする瞬間まで、既に自分達が結界に囚われている事に気がつかなかった。

 白姑が創る結界ほど強固でもなさそうな結界だが、その分だけ中の違和感が極めて少ない。血姑も結界の内部で結界を創ろうとしなければ、気づくのは更に遅かっただろう。


「どうした? いつものあれをやらんのか?」


 通り悪魔は結界の中と気づいていないのか、動きを止めた血姑に尋ねる。


「作戦を変更して、まずはここを離れます。見ているでしょう、灰河童! 周りを探りなさい!」


 鋭く叫んで灰河童の操る鴉に命令を下すが、それと同時にまるで硝子細工のように周囲の景色にひびが入る。

 ひびから吹き出してきた白い煙は、西風に吹き散らされずに血姑と通り悪魔にまとわりついてきた。


「ええいっ、何ぞこれは!」


 通り悪魔は手にした刀で煙を切り払う。

 煙は鬼の腕をも断ち切る白刃の一閃を受けると、瓦斯灯のような橙色の炎を上げて薄くなっていく。

 しかし風に逆らってひびから吹き出る煙は、収まることなく壁を作るように二人を取り囲んでいく。


「面妖な――だがこれはどう?」


 血姑は顔を覆っていた狐面を跳ね上げると、ふっくらとした唇の間から突き出した舌の先を指で撫でる。そして手首を返しながら指先についた唾を、自らの眉へと塗りつけた。

 その途端、輝く八芒星を宿す瞳は周囲を取り囲む橙色の炎の列と、その向こうにいる男達の姿を捉える。

 血姑は男達へと鋭く左手を伸ばしながら、勢いを活かして袖からモーゼル大型拳銃を振り出す。そして空中で細い銃把グリップを握ると、男達へ向けて銃爪ひきがねを引く。

 だが血姑達を取り囲んだ炎は、モーゼルの発火炎マズルフラッシュと同時にその全てが内側へ向けて炸裂した。


 中折れ帽子のつばに銃弾で穴を開けられながら、男達の片割れ――十蔵は全身にぞくりと冷や汗が浮くのが自分でも分かった。

 辻斬り達との距離は軽く四十メートルは離れている。それなのに危うく頭を撃ち抜かれるところだった。

 拳銃の抜き撃ちで、まるで狙い澄ました猟師のように正確な射撃。

 化かすのに使っていた狐火を即座に破裂させなければ、次の弾丸は十蔵の頭を捉えかねなかった。


「やれやれ。姐さんと来たら、あっしを何だと思ってるんですかねぇ。荒事は苦手と何度も言っているのに……典治てんじさん。ご無事で?」

「ああ、すまねぇ。助かった――この距離で、なんて腕してやがるんだ」


 もう片割れの男――典治は、自分を助けた男に短く礼を返した。


「左様であれば……ちょいとばかり、この場をしのぐのに手ぇ貸しちゃもらえませんかね」

「あれで生きてるのか?」


 しかし典治の疑問は言い終わらないうちに、悪い形で解決した。

 炸裂した狐火の向こうから、鳥の翼のように広がった何かは、しん、と音も気配も消え去った世界へ一瞬で二人の男を飲み込んだ。


「あっしのあれは爆竹みたいなもんでしてね。大して手傷を与えられるもんじゃあないんですよ……ほんと、あっしは荒事はとんと苦手でねぇ」


 苦笑交じりに消えていく狐火の残滓ざんしを見つめる十蔵は、右腕を大きく振って新しい狐火を配置する。

 辻斬りとの距離はまだあるが、視線が通った瞬間に数発の銃声が響き、同時にともしたばかりの狐火が銃声と同じ数だけ弾け飛んだ。

 一度見破られた幻術はどこまで通用するか分からないが、この狐火は十蔵が猟師の弾を防ぐのに編み出したものだ。至近距離でもなければ一発につき一つの狐火が、飛来する弾丸を撃ち落とす。何度となく猟師に狙われた経験のある十蔵は、この狐火がなければとうに毛皮にでもなっていただろう。


 相手も銃は効かないと悟ったのか、一人は薙刀を、もう一人は刀を手にして無遠慮に間合いを詰めてくる。

 十蔵の見立てでは、結界の大きさはさほどのものではない。

 逃げ回るとしてもすぐに追いつかれるだろう。


「傷の具合は如何で? 走れそうですかい?」

「走れはするが――あんまり逃げられる気はしねぇな」

「そこはあっしも同意ですなぁ。ま、一縷姐さんが来るまでの辛抱ですぜ」


 十蔵は左手の人差し指に巻き付いた蜘蛛糸を、典治に見えるように掲げる。この特別な糸は田山にくくりつけたものに似ているが、追跡を目的としたものではない。

 一縷が事務所の階段や周囲に張り巡らせたものと同様の、鳴子なるこ代わりに使っている糸だ。例え十蔵が結界の中にいたとしても、一縷はあやまたず居場所を探り当てるはずだ。


 本来は自分の周囲に張るための糸を何キロも伸ばすのだから、その負担たるやかなりのものだろう。しかし護衛として差し向けた十蔵が、電話をかける暇も取れない事態におちいるのは容易に想像出来る。

 それを補うために、一縷は十蔵の指に糸をくくりつけておいたのだ。

 しかし典治は当然の疑問を口にした。


「神田からここまで来るってのかい? それとももう近くにいるのか?」

「多分、調査中ですから神田からは離れてるでしょうな。でもそこは安心してくださいや。あの姐さん、見かけよりかなりのせっかちときてる。どんな手を使ってでも、すぐに駆けつけてきますぜ」


 十蔵は西風にあおられる中折れ帽を押さえながら、横目に典治を見やって自信ありげに口角をあげる。

 口にはしなかったが、一縷は知人や依頼人に危険が及ぶ事を殊更ことさらに嫌う。依頼人である典治や、その身を預けた「浜貝屋」の人々に何かあれば、それこそ地の果てまで相手を追い詰めてくびり殺しかねない。


 勿論、十蔵に何かあっても一縷は同じようにするだろう。

 その性格に十蔵も幾度となく助けられた。

 だからこそ、白刃を手にして近づいてくる辻斬りを前に、背中に伝う冷や汗を感じながらも、辛うじてだが余裕を見せられるのだ。


「そこな方。今すぐ、そいつから離れれば今は危害を加えません。私達の使命は、そこの男を誅する事。今なら、あなたに退く機会を差し上げます」


 血姑は被り直していた狐面の奥から、努めて冷ややかに言い放った。予定外の要素など、青姑がお気に入りの探偵一人だけで十分だ。

 いずれ探し出して、通り悪魔に討たせるにしても今である必要は無い。


「いや、駄目だ。そいつは――」

「ああ、やっぱりあの時の旦那でしたか。警官の癖して、血臭が酷いと思ったら道理で道理で。帝都の影で辻斬りなんぞやってちゃあ、銭湯くらいじゃ血の臭いは取れませんなぁ。それよりも昼は警官、夜は辻斬りなんぞ、まるで世に溢れる趣味の悪い怪奇小説の悪役ですな。そろそろ、悪逆なる辻斬りはお縄につき、しかして世に悪の栄えた試し無し、と相成あいなる筋書きですぜ。今のうちにご同輩の元へおもむいて、縄をかけてもらいに行った方が良いんじゃありませんか?」


 見知った顔と忘れようもない臭いに、十蔵の舌は次々と言葉を綴る。挑発しているつもりはないが、気を逸らすのと僅かでも時間を稼ぐつもりは山ほどある。

 すらすらとよどみない弁舌に、血姑や通り悪魔だけでなく、典治も呆気にとられる。


「あんたの生業、講談師こうだんしだったかい?」

「あっしはどこにでもいる、ちょいと好奇心旺盛なただの記者ですぜ。今日はちょいとばかり、人使いの荒い姐さんに使われちゃいますがね」


 典治の問いに苦笑交じりに答えながら、十蔵は僅かに踵を浮かせてつま先に重心を乗せる。

 勢いのままに女学生からの提案を蹴った形だ。

 いつ二つの刃が十蔵と典治に振り下ろされるか分からない。


 だが、さも楽しそうに血姑は夕暮れを形作った結界の中に、笑い声を響かせた。


「本当ね。まるで怪奇小説のよう。でもね、私達の書いている筋書きは違うわ。哀れ、鬼とそれに組みした男は辻斬りと――可愛いお下げの女学生になますにされました、と相成るわ」


 冗談めかして言いながらも、血姑はぐるりと薙刀を回して構える。

 そして傍らの通り悪魔には視線も向けずに命じた。


「お前は鬼を討ちなさい。私はもう一人を取り除くわ」

「お嬢ちゃんや。あんまり大人を無体に扱うもんじゃあないですぜ」


 血姑は少しだけ肩を震わせ、十蔵の軽口に笑う。

 だがそれも数秒のこと。

 構えた薙刀の切っ先は震え一つなく、十蔵の喉笛へと突き出された。

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