独自の目線から、ヒューマンドラマの魅力に迫る!
(休憩) ヒューマンドラマの面白さについて
こんにちは、月影 夏樹です。おかげさまで自主企画で集まった作品のうち、これまで一〇作品以上をご紹介することが出来ました。ご応募いただいた作者さま、ありがとうございます。
そこでちょっとした息抜きを込めた内容として、私なりの『ヒューマンドラマ(現代ドラマ)作品の面白さ・特徴について』考察を述べたいと思います。
『ヒューマンドラマ作品の面白さ・特徴について』
一 実体験・実在の場所が舞台になっていることが多い
すべての作品に当てはまるわけではありませんが、基本的にジャンル「ヒューマンドラマ」の構成はこのようになっていると思います。実際に私が自主企画を通して拝見した小説の多くも、【一】の特徴が当てはまります。もちろん作品や小説などに登場する、すべての場面が作者の実体験というわけではありません。
ですが実在の場所を作品に登場させることによって、物語にリアリティ(空気感)が生まれやすいという特徴があります。作品に登場する場所の近くに住んでいる・学校や職場が近くにある・などのケースであれば、より深くその小説の世界観を堪能することが出来ます。
二 読者にどれだけ共感してもらえるかが重要
人の内面や心情の揺れ動きや変化をテーマにすることが多く、主人公が何らかの発見を得て成長するという流れが基本です。ですが(a) アクション映画・SFのような高揚感がない (b) ミステリーのような謎解きがない などの特徴があるため、人によって好みが分かれるのもまた事実です。
同時に「転生・転職したら突然〇〇という能力を身につけた・無双やハーレムといった、主人公だけが圧倒的に優遇されている設定」――などのご都合主義もヒューマンドラマにはありません。
ヒューマンドラマでテーマになることが多い、「心の交流」について少しご紹介していきます。「心の交流」とは人(動物)との出会いを通して、主人公たちが少しずつ成長(発見)する過程のことです。新たに成長していく過程の中で得られる内容については、「友情」「愛情」と作品によって異なります。
「心の交流」における重大なポイントとして、必ずしも主人公たちが望む結末・結果にならないことがあります。悲しい結末を迎えてしまう、というケースもあります。夢や幸せを手に入れるためには、時に傷つくことや痛みを知る必要もある……と私は思います。
ですがそれもまたヒューマンドラマの醍醐味でもあり、現実味のある作品だから出来る内容でもあります。
この「心の交流」をテーマにした好きな作品として、マット・デイモン氏とロビン・ウィリアムズ氏の共演作『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』(一九九七年公開)があります。大学の清掃員として働くウィル・ハンティングと心理学者のショーン・マグワイア、双方が少しずつ心を通わせる場面が見所です。
また「命の大切さや重さ」についても、ヒューマンドラマでは大きなテーマとなることが多いです。そのことを作品の中で表現するための方法として、私は人の内面の微妙な変化を意識して物語を書き進めています。
理屈では証明することが出来ない人の気持ちというものは、常に成長や変化していきます。特に人や動物との出会いによって、自分自身に何らかの変化が訪れるというケースが多いのもポイントです。
何かと考えさせることが多い「命の大切さや重さ」ですが、妻夫木 聡氏主演の『ブタがいた教室』が私は好きです。星先生と生徒たちがブタを育てていく過程の中で、彼らが「命の大切さ」を学ぶ場面は必見です。
また私の作品では「心理学」という学問を扱っているため、「補足説明一覧」という形で専門用語の説明を行っています。専門的な内容を扱う作品や小説では、この「補足説明一覧」を付けると良いかと私は思います。
三 出来るだけ事実と異なる内容は書かないこと
ヒューマンドラマというジャンルはその特徴から、基本的に現代が舞台となることが多いジャンルです(ノンフィクション・SF要素を含む作品などは除く)。小説の世界はフィクションですが、だからと言って何でもありというわけではありません。
分かりやすい事例として、命にかかわるほど心臓病や肝臓病など
例えば重度の肝臓病や腎臓病などに
食事制限についても、末期症状患者は考える必要があります。ハンバーグやラーメンといった脂っこい食べ物などは、出来るだけ控えることが重要です。スイーツやピザなどの食べ放題については、末期症状患者にとっては厳禁です。
私が考えるヒューマンドラマの特徴については、このような内容となります。若干テーマの趣旨がずれてしまいましたが、最後まで目を通していただければ幸いです。
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