まったく新しい現代ドラマミステリーがここに！？　盗難事件の犯人は誰！？

　　　　　　　　　　　　　『登場人物一覧』

土橋（どばし）桂介（けいすけ）……学桜館経済学部経営学科の一年生。文芸部のポストを探していたところを、香子に盗難事件の嫌疑をかけられる。話し合いの結果嫌疑は晴れ、香子と一緒に犯人捜しをする。

風岡（かざおか）香子（きょうこ）……学桜館文学部日本語日本文学科の一年生。黒髪のロングヘアで、顔立ちも綺麗に整っている美少女。友達が所属する女子ラクロス部が盗難被害にあったことをうけ、独自に犯人捜しをしている。少し個性的な性格のようで、桂介も軽く振り回されている。

　また初対面の桂介に対しても名前で呼ぶように言うところから、苗字で呼ばれるのは慣れていない？

小川（おがわ）楓（かえで）……女子ラクロス部に所属する香子の友達。髪形は黒いショートヘアで、落ち着いた口調が印象的。

黒岩（くろいわ）教授……桂介が苦手意識を持つ教授。

見城（けんじょう）……桂介と高校時代からの友人。自分が借りていた本を桂介に返すように頼む。

水野（みずの）歩美（あゆみ）……桂介が以前授業で一緒になった、経営学科に在籍する美少女。龍子とは高校からの付き合いで、先輩と呼ぶことから二人の関係は良好。髪形はショートボブ。

天城（あまぎ）龍子（りゅうこ）……法学部法学科に在籍する二年生で、歩美の友達兼先輩。学桜館の学生との記述がある。空手二段。亜麻色（あまいろ）のウルフカットの麗人。

不知火（しらぬい）銀（ぎん）……理学部理学科の一年生で、桂介よりも頭一つ分ほどの身長差がある。爽やか系イケメンで、硬派な性格。

　　　　　　　　　　　　『特徴・印象に残った点』

一地名や場所名などは一部変更していますが、基本的に実在する場所(東京都豊島区)が舞台となっています。リアリティを意識している作風のようで、近隣に住んでいる方であれば、より世界観を堪能出来ると思います。

二香子をはじめ個性的な人物が多く、色々と楽しめる場面が多々あるのがポイントです。作者さまはライトノベルを意識した現代ドラマとして発表しているようですが、ライトミステリーとしても楽しむことが出来る小説です。

　そしてお話に謎解き要素が含まれているため、タグにミステリーを加えると、より多くの方に興味を持っていただけるのではと思いました。

　　　　　　　　　　　　　　『気になった点』

一作品のタイトルが『風岡香子のモラトリアム』なので、桂介視点だけではなく香子視点のエピソードもあると良いかなと思いました。二つの視点からお話が進むという作風なので意見は分かれると思いますが、個人的には香子視点から見た事件概要や状況などもあればベストです。

　　　　　　　　　　　　　　　『総合評価』

　現代ドラマ+ライトミステリーとして、読みごたえのある作品だと思います。舞台も大学ということもあり、世界観も比較的馴染みやすいものとなっています。現代ドラマはもちろんですが、ミステリーが好きな方にもおすすめしたい小説です！

　今はまだ連載中のようですので、今後の展開が楽しみです。

　　　　　『風岡香子のモラトリアム』

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