Chapter3-4「事案13-3:オーク・ゴブリン襲撃2」

「えーと、誰だっけ!?おーい!おーい!?」

自分の命の恩人の少女を探すべく洞窟に飛び込んだ椎奈を待っていたのは、最初の依頼で戦ったゴブリンの群れだった。

向かってくる彼らを見て反射的に背中に担いだバスターソードの柄を掴み、鞘から引き抜いてそのままの勢いで前方の数体に斬りかかる。松明の明かりの中で赤い液体が飛び散ったのと、手に伝わる感触で命中を確信する。そのまま横に払って、払いきった所で壁に剣が激突して腕にしびれのような痛みが走るが、構わず続けて振り下ろしたら、今度は天井に当たる。がやはり無視して振り下ろし、不自然に止まった彼女に好機と見て飛びかかったゴブリンの一体が真っ二つになった。

「思ったよりも狭いっ!でも、問題ないわ!だって振れるもの!」

周囲の壁に剣がぶつかる度に鈍い金属音と、音に見合った反動の痛みが腕に伝わる。

しかしその次には前方の生物を斬った感触が伝わる。

斬りながら進んでいきながら、少女ことメア・グリムスの姿を探す。

しかし見える人間は死体ばかりで、変わり果てた姿の彼女を見てしまうんじゃないかという不安が彼女の内に生じる。だが身体は勝手に動き、襲い来るゴブリンを叩き斬り、立ちはだかるオークの頭目掛けて剣を振り下ろし頭蓋を叩き割り、数で飛びかかるゴブリンを大剣のリーチを活かして振り回して牽制して近づかせないようにしながら前へ前へ進む。というのも彼女は、敵がいる方向に進めばいいという単純な思考で動いていたのだった。


一方、椎奈がいる場所よりも遠くではゴブリンたちの救護所が設けられ怪我をしたゴブリンの応急処置が行われていた。

「冒険者の状況は?」「全滅するまで勇者の登場はしないつもりみたいで援軍の様子がない。それよりウェステッドはどうなった?」

ゴブリンの魔法使いというべき格好をしたゴブリンシャーマンの一人と羽根つき兜を側に置いたやや大柄なゴブリン、ゴブリンチーフが状況を聞きながらクローンではないゴブリンたちの傷を処置している。処置と言っても消毒をした後縫合または薬草や軟膏を塗り、最後に包帯を巻くくらいのものだが。それでは間に合わない怪我をシャーマンの回復魔法で回復させる。

ゴブリンたちの魔法は魔力によるものではなく何らかの触媒を用いる事で触媒ごとに異なる魔法を発動させるもので、回復魔法の触媒は製法が難しい事もあり貴重なのだ。

「侵入したウェステッドは二体。二体とも罠にかけて撃退できたが、ここに来る途中で遭遇した奴がな…」

「ティターニアか。まさかこんなところにあんな大物が現れるとは…」

二匹(または二体)は自分達に襲い掛かったティターニアと呼ぶウェステッドの姿を思い出す。

妖精女王と呼ぶべき容姿をしたティターニアは、ウェステッドがで危険視し規格外の存在とする王のウェステッドに匹敵する力、もしくは攻撃性を有している大物の一体だ。

椎奈とカーネイジが遭遇した妖精の女王のような存在、彼女こそそのティターニアであった。二人に襲い掛からず、去っていったのは二人にとっては幸運だったかもしれない。

「あるいは例のクモの騒ぎに乗じて動き出したか、か」「やはり噂は本当なのかもしれんな」

、クモの最後の言葉はその号砲だという奴か」

何故か彼らは、クモがウェステッドだけに放った最後の言葉を知っている。

しかしその真意は、彼らも知らない。クモの言葉。その本当の意味を知るのは、彼が語り掛けたすべてのウェステッドの誰かだけかもしれない。

「ウェステッドが聞いたというクモの最後の言葉。あれにあった―――」

一人が口を開いた瞬間、洞窟の奥からとてつもない雄叫びが響き、彼の言葉を遮った。

「クソ、やはり元には戻せんか」「ああ、女神の矢の効力を遮断できた例は一つもない。特に俺たちのような魔物には、あの力に抗う思考すら…」

二人が叫び声が聞こえた方を見ると、そこにいたのは誰がどう見ても正気を失っているとしか表現できない形相をした一際大きな体格のオークだった。

冒険者やシーナと交戦しているオークと比べると一回り程巨体のそれは、オークのコミュニティにおいてはオークチャンプと称される個体であり、オークの王の弟だ。


そんな高い地位を有していると言える彼がなぜこんな辺境の地の洞窟で正気を失って吼えているのか。その理由は、この世界のおけるの産まれ方にある。

椎奈に惨殺(自爆)された「悪徳貴族」のアルバート、「性悪地主」の地主が豹変したのと同じ、女神の矢と呼ばれる神秘的な何かによるものである。

オークチャンプことカブラカンも、あの光を受けた途端知能を理性と共に失い暴力による支配で周囲のゴブリンやオークと従えて、ここに拠点を構えたのであった。

その理由は一つ、勇者に倒されるための存在となったからだ。今や彼は自分がなぜここにいるのかも分からないまま手下に命令して暴れさせているのだ。勇者に殺されるまで。

そんな彼だが、その全身に治りつつあるが重い火傷や、特大かつ鋭利なもので叩き斬られたような切り傷が刻まれている。ここの冒険者では到底つける事が出来ない、深刻なダメージだ。

「まさかこの森に来た直後に冒険者と戦闘に入ったと思ったら、ティターニアに強襲されるとは…」「冒険者と仲間の多くが奴の胞子と花粉に埋まり、カブラカン様も森の一部が消し飛ぶ炎魔法を撃ち込まれ竜巻に巻き上げられたところを…一時は危うかったからな…」

カブラカンに重傷を負わせたのはティターニアであった。彼女は炎魔法を彼に叩きつけ、竜巻の魔法で持ち上げた所に自らの翅を鎌か剣のように振るったのか、彼の身体に痛恨の一撃を刻んだのだった。

幸か不幸か、その一撃でカブラカンは意識を失って倒れたことでティターニアは何故か彼に興味を失い、立ち去ったので命拾いしたのだ。

その後洞窟まで担ぎ込んだゴブリンとオークの尽力でカブラカンは回復したが、矢によって消し飛ばされた理性は戻らなかった。

また、回復こそしたが長距離の移動に耐えられる体力は取り戻せていなかった。

ゴブリンが詳しく調べたところ、ティターニアの鱗粉に強い毒が含まれており、それによって体力が著しく奪われていたことが分かったので、完全な回復までこの洞窟にいることを決めた所に、多数の冒険者の襲撃を受けたのだった。


「勇者か新手のウェステッドが攻めてくるまでに回復しそうか?」

「駄目だ、ああやって暴れるせいで傷口が開いてしまう。シャーマンがもう少しいれば睡眠魔法で眠らせることもできたんだが…おぞましいウェステッド共め」

毒づく彼もゴブリンシャーマンだが、素質ではどうしても人間や小人族、エルフには遠く及ばないため、時に彼らは複数人で一つの魔術の発動を行い差を補っている。強大な魔物や強い力を持った人間には生半可な魔法は通じないので、カブラカンに睡眠魔法をかけるには彼だけでなく仲間が必要だった。

だがその仲間の多くはティターニアの襲撃で命を落とし、生き残りも負傷者の治療に付きっ切りで暴れ狂うカブラカンに構う余裕がなかった。

ティターニアだけでなく、元からいたのか分からないが二匹のウェステッドとの戦闘でも死傷者が出ており、冒険者たちがもし銀級の集まりだった場合、カブラカンとウェステッド以外は全滅していてもおかしくなかった。

「とにかく、負傷者の治療が終わったらもう一度カブラカン様に魔法をかけてみる、それまで冒険者を抑えてい…」彼が言い終わる前に、目の前のゴブリンとは別のゴブリンが突然飛び込んできた。

「まずいぞ!新手だ!」「だ!?」「人間だ!新手の冒険者が入ってきた!こんな閉所で大剣振り回してやがるアホだが、馬鹿力で壁削りながら進んでやがる!まるでドワーフの作業用ゴーレムだ!」

「畜生、まだそんな奴が!お前たちシャーマンは治療と魔法に専念しろ!俺たちで食い止める!」そう言ってゴブリンチーフが兜をかぶり直して立ち上がり、飛び込んだゴブリンと共に新手の冒険者の方へ向かっていった。

「魔王様が完全に死んでも、人間の世界が平和になっても、何故世界は平和になりきれないんだ…?」残されたシャーマンは一人呟いた。

その声は負傷者の呻き声と、聡明だったカブラカンの雄叫びでかき消された。


一方、そのアホで新手の冒険者である椎奈は言葉通り壁を削りながら大剣を振り回していた。何処に行けばいいのか分かる訳がない彼女はとにかく前へ前へ進んでは、立ちふさがるゴブリンやオークを切り伏せたり、時に頭突きを繰り出して倒していた。

しかし、段々と敵の動きが変わっていくのを彼女は感じていた。ゴブリンは数に任せた飛びかかりが主な動きだったのに対し、徐々にこちらの攻撃外から牽制するように槍を突き出して近づかせないようにしているか、一斉に槍を揃えて突き出してくるようになった。

オークはゴブリンの壁が崩れるや否やその巨体を生かして自らを壁のように椎奈の前を塞ぎ、見るからに無骨そうな棍棒を振りかざして彼女の頭だけでなく胴を横から狙い、彼女の体勢を崩そうとしてきた。

普通の冒険者であればそれでもう終わりであり、それを命じたゴブリンチーフもそれを行うゴブリンとオークも知っていたのだが、彼らの誤算と言えば椎奈が先に現れたウェステッド三体と異なり外見的変異が見えづらい個体であり、そしてつい最近出現したばかりのウェステッドであるため情報がなかった、即ち椎奈の存在そのものであった。

避ける間も、というか避けずに脇腹と頭に棍棒が直撃し、身体の幾つかにも槍が刺さったが棍棒の一撃は彼女の顔を苦痛に歪ませるだけで済み、本来なら半分まで穂先を埋めているはずの槍は先端まで食い込んだところで柄が歪み、彼女の勢いに負けて折れてしまった。驚愕する二種類の内のどちらかが反撃とばかりに振られた大剣の一撃で薙ぎ払われて代わりに絶命した。

それを目の当たりにしたチーフは苦虫を噛み潰したような顔になる。

「なんて奴だ、身体のでかさと力強さだけでクローン共の戦術をぶちやぶりやがった」

「どうする、このままじゃ負傷者たちの場所まで進まれるぞ、カブラカン様に倒させれば解決はするが、巻き込まれればけが人は間違いなく死んでしまう」

「クローンたちで誘導させて閉所に追い詰める。それなら流石にくたばるだろう」

「それはいい案だが、問題が一つあるぞ」「これ以上に問題があるのか」

「ああ、このまま行った先の閉所はになってるんだ」

それを聞いたチーフは顔をしかめた。「すぐに増やせるように作ったのは良いが、あの繁殖欲はどうにかならなかったのか…?今は非常事態なんだぞ…」

「アップグレードをしようとしたところで終戦したからな…」

そう一人が言った瞬間、二人がいた場所に何を食らったのか吹き飛ばされたホブゴブリンが飛び込んできた。見事と思ってしまうくらいには大きな斜めに叩き斬られた痕が胴体に刻まれていた。斜めに真っ二つにならなかったのが不思議なくらいだ。

飛んできた方向を見ると、槍を失ってもなお脳に刻まれた命令に従って新手の冒険者にしがみついたまま絶命したゴブリンを引きずりながら、一番安値の護衛用のバトルドレスを着た、女性と言うには身長が高く、男性と言うには胸が大きすぎる何かが大剣を振るいながらゴブリンたちを蹴散らしているところが目に飛び込んできた。

因みにバトルドレスとは、元々は令嬢の護衛用の防護服として転生者との間で設計された防具の一種であり、名前の通り戦闘用でもあるドレスである。

特殊な強靭な布や防護魔法を常時発動することで防御力を発揮しているという構造をしているが、椎奈が着ているのは最安値のモデルであり、魔法防護はなく頑丈な布で作られただけである。

天井や壁にぶつけすぎたことで大剣の刃は所々刃こぼれを始めていたのだが、切れ味よりもその一撃のあまりの強さで斬られるというよりは剣の形をした鈍器で殴られているようなものであった。

「あれが新手の冒険者か」「そうだ、あいつ一人に十数体やられた」

ふむ、とチーフが顎に手を置きながら冒険者こと椎奈の肢体をそれなりの緊張感を持ったまま舐めるように眺める。単純に巨躯に相応しい肉付きにちぎれないのか心配になりそうなほど揺れる胸を見て一言。

「あの身体ならホブ、オークやオーガの相手もできるし産めそうだ」

「ああ、あの乳なら出も悪くないだろうし薬で膨らませる必要もないな」

孕み袋としての使い道を見出す二人。クローンとはいえ二度の戦争と終わりの見えない人間との小競り合い、天災のような転生者の襲撃で魔物たちは大幅にその数を減らしており、何故か自分達との間に子供を作れる人間他亜人種の女性はそれなりに貴重な存在であった。

ましてや、体格もその種の部分も人間と比べると大柄である上位ゴブリンやオーク種、オーガと問題なく交配でき母子ともに健康に出産できる個体と言うのはさらに貴重な存在である。

高身長で身長に見合う巨乳、そして腕っぷしの強さと身体中の傷から察せられる耐久力の高さから、椎奈はまさに天からの贈り物と言ってもいいほどの好条件の雌だった。

なんとしても欲しい。圧倒的に思える力を振るうその存在に脅威を感じながら、二人はそう思った。

しかし、壁や天井が砕ける音と共にクローンの叫び声が響き、その前後に斬り倒されたいずれかの種族が転がってくるので贈り物にしては凶暴過ぎるのではと二人は同時に思ったが、恐怖と思案で足が止まっている内に椎奈は奥へ奥へと向かってしまった。

二人のすぐ近くにも来たが、暗かったのと死体で見えなかった。


明かりと正面を塞ぐ敵を頼りに洞窟を進んでいく椎奈の耳に、人間の呻き声のようなものが入ってきた。ここまでゴブリンの甲高い悲鳴とオークの野太い悲鳴のいずれかしか聞いていなかった彼女にとっては新鮮な音である。

更にウェステッドの身体能力を盾に突っ込んだはいいが流石の彼女も体力が限界であり、いい加減何処かで休みたいと思っていた所だった。

声がした場所をどうにか耳で聞き当てて進んでいくと、まず目に入ったのはだ。

その近くにはも転がっていた。

一帯ここで何があったのだろうと思いながら声のする方へ進んでいくと、次第に声の主は凡そ女性なのと、その近くでもゴブリンやオークの声が聞こえていることが分かった。

もしかして戦闘中で苦戦してるのかも、そう考えた椎奈は背負った大剣を握り締めて一気に走った。このときの彼女の考えでは、目の前に飛び込んできたのが敵であれば助走をつけてのフルスイングで正面の敵を叩き斬り、人であればそのまま走り抜けて先にいるであろう敵を叩き斬るというシンプルな二択だけがあった。


だから心構えなんてできているわけがなく、全力疾走した彼女の先に広がっていたのは、貴族の屋敷で見た男女の交わりよりも大規模な異種間がまぐわう光景であった。

いきなりの交合シーンに思わず顔を覆うが、そのどう考えても戦い終わった後の兵士の暴行シーンを、ゴブリンとオークが演じているような光景を見た瞬間、忘れかけていたあの声が頭の中に響いた。

。お前が何であの屋敷で暴れたのか、を。

違う、違うわ!彼女は頭の中の声を否定する。だって、本当に許せなかったんだもん!どうして被害者が、責められなきゃいけないの!?そんなの理不尽よ、不条理よ!

飛び込んだ椎奈にゴブリンたちと人間、女性の冒険者も気づく。

それぞれが真逆の言葉(鳴き声)を出す中で、椎奈は顔を覆っていた手を頭に移し苦しむような素振りを見せていた。

違う、じゃない。だ、お前はあそこから始まったんだ。

目を開けると、屈辱と恐怖が同居しているような顔をした女性が、気づいていないゴブリンかオークに蹂躙されている様子が入る。

それを見た彼女の頭の中に共感ではない、想起するような痛みが走る。例えるならば、テープか何かで塞いだ何かを、テープを剥がしてもう一度見るような。

のだ。彼女が抱いているであろう感情と同じものを。

知らない、知らないわ、そんなの、私覚えていないもの!

知っているさ、お前は忘れようとして、成功したに過ぎない。


だから、お前は、人一倍、許せないのさ。


頭痛で蹲った椎奈の、その時に激しく揺れた胸を見たオークが絵に描いたように鼻の下を伸ばして手を伸ばしたのと、椎奈が繁殖場に向かったことに気付いた二人の内の、チーフを呼んだゴブリンが飛び込み「待てお前ら!そのメスは原種のオークやオーガのための孕み袋だ!」とクローンを制止しようと声を上げたのと、椎奈の目の色がのは同時だった。


遅れたチーフが繁殖場に着いたと同時に、彼に一匹のゴブリンが飛び込んできた。

いや、彼は見ていた。あの大剣を持った冒険者から飛び出したムカデのような触手が、彼を呼んだゴブリンに襲い掛かり、一撃で自分の所に吹き飛ばしたのだ。

そのいきなりの異様な光景にクローンも、彼も何が起きたのか分からなかった。

冒険者が立ち上がる。妙にぎこちない。似たような立ち上がり方をするを彼は。クローンも。蹂躙からいきなり解放された冒険者たちも

この世界の、どの種族とも違うだろう、第四の種族と言うべきもの。

冒険者、いや、はチーフの方へ顔を向けた。

その眼を見た、彼に支えられているそれに吹き飛ばされたゴブリンがそれを見て、口を開いた。


シャーマンたちが再びカブラカンに睡眠魔法をかけようと集まったその時、非常用の魔術通信機が一斉に警報を鳴らした。この通信機は状況によって警報の音色が違う。

この警報が示すのは、。だが次に入った声で、どっちが来たのか決まった。


≪ウェステッドが現れた!繰り返す!四体目のウェステッドが出現したぁっ!!≫


この洞窟に、四体目のウェステッドが現れた。

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