第5話 国道354号を走る01。

 私は江戸崎PAで休憩し、セイコーマートがどれだけありがたい存在なのかを改めて確認した。

 一応、北海道以外では茨城と埼玉しかないからね。


 そして江戸崎PAを出発し、つくばJCTで常磐道水戸方面に走った私は暫く走り続けた後、桜土浦ICで降りて、これからこの国道354号で館林ICまで走る事にした。


 つくば市内は一部、片側1車線の区間があったものの2車線区間に入った瞬間、一気に快走路になり、そこから水海道有料道路だった区間に突入した。

 勿論、途中で右折、左折を行ったが・…。


 で、水海道有料道路は以前、有料だったが、現在は無料道路になっている。

 以前は有料道路だったが、ドライバーから不評が多かった事、利用率が高かった影響で返還完了が進んだ事が大きく影響していると感じた。

 ここが無料になった事で多くの車はこちらを走る様になり、上出島交差点を過ぎると片側1車線に減るもののそこからは交通量がそれほど、多くなかった。

 勿論、途中では野田市に向かう道路の分岐がありそこに車も多く流れたが私はそれでも直進した。

 途中、下小橋交差点を左折し近くにあるワンダーグー境大歩点で本とメモ帳を買い足ししていた。

 私はワンダーグーに入ろうとすると…。


「お姉ちゃん。中々、良いバイクを走っているね。」


「あぁ、そうだ。私はバイクで走る事が楽しいと思うからな。で、これから私はメモ帳と本を買い足すからな。」


「そうか。アンタはバイク乗りなのに本を読んだり、メモ帳を買い足すとは逆に凄い奴だな。」


「うぅん。別にリュックサックで背負えばこんなものは大した事ではないよ。」


「なる程。故にリュックサックのありがたさを分かるのは当然ですな。なら、その調子でツーリングを楽しめよ。」


「うん、ありがとう。」


 私はバイクのおじ様に凄く感謝されながら、これからワンダーグーでメモ帳と重要な本を買い足しに行き、それからワンダーグーを出発した。

 それから、ワンダーグーを出発し、新4号の交点を過ぎた後、古河市に入ってもずっと快走に進んだ。


 途中、古河市街地に入る為、鴻巣交点を右折した。


 そして古河駅に入る前に、古河歴史博物館に寄り、古河市の歴史について探求しようとした。


「なる程。原始時代から江戸時代まで良い歴史の内容が沢山あるね。凄く感動した。」


「お嬢さん。アンタは凄く歴史が好きなんだね。」


「うん。歴史を調べる事でその土地の情報や起きた事例を良く理解できるから…。」


「そうか。でも、賢者は歴史、愚者は経験を頼りにする傾向があるようだからそれを肝に銘じなさい。」


「うん。ありがとう。私は歴史と数学知識を上手く活用すれば経験なんて役立たないと思っているから大丈夫だよ。」


「そうか。それは中々だね。君は本当に良い人間になれるね。」


「あぁ、ありがとう。」


 私は古河市の歴史を隅々まで探索し、それから古河駅へ向かった。

 そして古河駅の書店を見ると確かに古河市にまつわる本が販売されている事に気付いた。


―――この本を買っておこう。


 私は古河藩の本を買い、これから国道354号と交わる鴻巣交点を右折した。

 そして埼玉県内に入ると板倉北河辺バイパスが完成し、このバイパスの完成で走行が非常に楽になった事を改めて実感した。

 同時に、この長い国道を走ると、道路事情改善だけで館林ICまでは近いと感じた。

 そして、群馬県に入ると片側2車線道路が増えてその状態で快走になり、ようやく東北道館林ICまで辿りついた。


―――ここが館林ICなんだ。以前よりは凄く距離が短くなって楽になったもんだ。


 館林ICまで到着するとここから高崎駅までは直進すれば良いと思い、この道路の効力が改めて思い知った。

 そんなこんなで東北自動車道を入り、そこから東京方面に突入し、川を渡って、羽生PAまでたどり着いた。


―――凄い。羽生PAは鬼平江戸処になっているが、やはりこういうテーマパーク的な休憩所に私は感激するな。


 このテーマパーク的な休憩所を見ると改めてここの広さを思い知った。

 同時にここの利用者が増えたのも蓮田SAが狭い事、圏央殿休憩所が少ない事が理由かもしれないと思うと少し考えたくなった。

 それでも、ここの休憩所を巡るのもありだと思ったのでとりあえず、鬼平江戸処を散策する事にした。


―――確かに、休憩所は広いけど、まともに休める場所が少ないのが難点だな。


 私はここだと非常に疲れてくるのでこれから鬼平江戸処で軽い買い物して羽生PAを出発した。

 それから久喜白岡JCTで圏央道鶴ヶ島方面に向かい、制約のある菖蒲PAを過ぎて狭山PAまで突き進んだ。

 流石に狭山PAに到着するとGoozがお出迎えしている。

 そのGoozで休んで、私はこれから相模原愛川ICまで進もうと決意した。


「嬢ちゃん。八王子JCT付近は気を付けろよ。」


「ありがとう。おじ様。」


 私はこれから相模原愛川ICまでバイクで走っていった。

 青梅ICを過ぎるとトンネル連続区間だったが、それから相模原愛川ICで降りて、国道129号線を経由して私は家へ帰っていった。

 意外と長い国道・高速道路旅だったが、道路事情が良くなれば走りやすくなると実感した。


 故に今回のバイク旅は非常に楽しいと感じた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る