第4話 ここは高速道路ではありません。

 それから鎌ヶ谷消防署前に曲がった私はこれから成田空港まで続く国道464号を北須賀きたすか交点まで進む事にした。

 そして国道464号の大通りを通行したしながら私は隣を走っている北総やスカイライナーを見てもう、並行区間まで来たんだと感じた。


―――ひゃぁ、もう北総とスカイライナーが見えるのか。やっぱり160km/hで走る列車は速いな。


 隣を走っている北総とスカイライナーを見て私は驚愕した。

 こんなに走っている様子を見て私もスピードを出したくなりそうだったが、流石に危ないのでここは追い抜くのは控えようとした。


 北総も共通運賃によって利用者が激増したそうで、小室駅こむろえき印西牧の原いんざい まきのはら駅では待避する列車が増加した事、京成のアクセス特急が停車して緩急接続する様になった影響で利便性は一気に変わった。

 やはり北総が利用者を敬遠してたのは値段の高さと京成電鉄と都営地下鉄の運賃を取られる事が大きな影響だったと私は感じた。


 そして、この道路を走る為に右折しやすく京成を見ているようで凄く嬉しい。

 信号機で停車している最中、私はバイク乗りのおじ様に声を掛けられたので、ヘルメットを開いた。


「この先の『ここは高速道路ではありません』に気を付けろよ。」


「はっ、はい…。」


「そこで思い切って速度を出すとパンダや覆面に捕まるからな…。」


「了解です。ありがとうね。」


 私はこの先の道路がどんな道なのかはっきりと分からなかったが、何か嫌な感じはした。

 何故なら、そういう道路に限って警察の速度取り締まりが頻繁に行われている状況があったからだ。


 だから私はその取り締まりに警戒しながら、その道路へと入って行った。

 そして、その道路に入り、どうやら速度が70km/hに緩和され、これからこの道路を走る事にした。

 当然、この道路は本道で無信号区間が続く。


―――ふむ。どうやらこの道路は確かに、『』と表記している。しかし、流石の警察も折れた所為か70km/hまで緩和されているのも驚きだ。


 名阪国道も最初は60km/hだったが、警察が折れて70km/hに緩和した事実がある。

 事実、4輪の自動車だったら70km/h走行が最も燃費が良く走れるし、その速度こそじっくりと走れる事が明らかだと私は感じた。


 ただ、速度実態に合わせないから速度が低すぎるというのも納得だから信号が少ない道路だったら70km/hでも十分に所要時間に到達できるのは間違いないと感じた。

 そして70km/h走行しながら私はずっと走っていた。


その瞬間…、


ウゥゥゥゥゥゥ~。


後ろから何かサイレンの音がして…、


「そこ。泊まりなさい。」


―――えっ。私が取り締まられた。


 と思ったらどうやら右の追い越ししている黒い車が100km/h以上の速度で走ったらしく、それで捕まった様だったので私はそれを知ると少し安心した。


 しかし、取り締まられた車を見るとどうやら練馬ナンバーのベンツだったらしく、ベンツならなんでもありだと思うと痛い目に遭うと改めて実感した。


 最も関東では外車程、露骨に速度を出すし、車間を詰める走り方をする。

 それが原因で事故を起こす事もしばしある。


 さっき、通行した大和トンネルだってそうだと私は感じた。

 そう思いながら長い無信号区間を快走し、ようやく吉高交差点に到着し、この交差点からは60km/hに引き下がると理解していた。


 そして4車線化された吉高よしたか交差点~北須賀交差点を改装し、北須賀交差点を右折した。


 ここから道が狭くなるが、それは我慢して成田市下方交差点を左折してそのまま直進して成田駅に到着した。


―――ここが成田駅か…。


 成田駅を改めてみると西口からは地上で移動する行動になっているが、東口は山の上にあると思うと意外と風格があるのだと感じた。


「おっ。姉ちゃん。成田駅を見て何を思っているんだ。」


「いや、成田駅って東口と西口で高低差が違うんだと思っただけさ。」


「そうか。そうだね。」


 私はこの高低差の凄さを改めて知るとそういう事なのかと納得した。

 そして成田駅からは品川行きが2方向から発着している。

 総武線経由と常磐線経由の2つがあるが、東海道方面は大体が、常磐線経由で平塚駅まで15両で運行している。


 無論、グリーン車は連結され、常磐線経由でも15両化され、横須賀線方面の本数が減少を引き換えに作られた種別だと思うとなかなかそれはありだと納得した。

 車両も常磐線直流者と東海道線は汎用性が聞くからそれも大きな影響を持っていると私は感じた。

 それから私は成田空港を北へ進み、これから国道295号へ向かって成田ICへ入っていった。


 当然ながら、これからつくば方面に向かう為、圏央道方面で行く事にした。

 そして、大栄JCTから圏央道に入り、4車線化された圏央道を走って以前より快適な速度で走れる事を実感した。

 ただ、東金方面も開通しているらしく、千葉市内を避ける為にこちらを利用する車も多いのでその影響で以前より車の交通量が増加していた。


 そしてPAとしていた。

 以前は、トイレだけだったが、交通量が増えた影響でセイコーマートが出来た事に私は少し安心した。

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