第2話

重い瞼を開ける、眩しくて二、三回瞬きをする

目の前には20代?と思われる女性がいる


「アル?どうしたの?お腹空いた?」


俺はそう聞かれ答えようにもあー、うー等としか声が出ない…そして気づいた自分が赤ちゃんになっていることに、と言うことは転生出来たのか!今度はゆっくりと過ごしたいなぁ


________


転生したと分かってから5年、今で6歳だ

分かったことをまとめよう

俺の父親は国境防衛騎士団の騎士団長、母は農民らしい。父は基本昼間は居なく夜に帰ってくる、母は一人いるメイドさんと一緒に畑を耕したりしてる。俺はなんか知らんが基本放置されてると言うことはなく新たにメイドさんを雇って俺の世話をして貰ってる、それと俺の名前はアルフレッド=オーガス。

そしてこの世界は転生前に居た異世界と同じ異世界だった、けど魔法技術が結構衰退している、と言うか国とかが全部名前が変わってる。一応前世では召喚された頃ときどき書庫に言っていたので過去の国は二、三個覚えてるけれど今の地図には載っていない…そしてこの世界の歴史が載っている本を見て分かった、今居るのは過去でもなく自分が転移魔法を使った時から2300年ほど経っていて当時居た国などは魔族や亜人を巻き込んで起こった世界大戦、さらにそのタイミングで1つの人間の国が長距離魔力収縮砲を使用、それにより各国家はほとんど消滅、長距離魔力収縮砲を使った国家も使用のしすぎにて魔力収縮砲が国家1つを巻き込んで爆発となかなか酷い世界大戦を俺が転生した後にしていたようだ。ちなみにぎりぎり生き残った国家はエルフの国ユグドラシル、魔族の国ディザスター、それと獣人の国家ガルス、しかし三つ目の国家は世界大戦が終わった直後内戦が勃発し滅亡した


「アル様」


コンコンと部屋の戸をノックしてからメイドさんが入ってくる


「どうしたの?アリスさん」


「そろそろ昼食の時間です」


「分かった、下に降りるよ」


1階に降りてアリスさんとご飯を食べる、いつも思うが凄く美味しい。前世では裏切られてから魔物の肉しか食べてなかった記憶がある


「アル様?」


「どうしたの?」


「気づいてないのですか?泣いていますよ?」


「え…?」


泣いていると言われてようやく自分の頬を流れる雫に気づいた


「アル様、私には貴方自身に何があったのが分かりません、けれどツラかったら私を頼ってください」


いつの間にか横に来ていたアリスさんに抱き締められる、俺は更に目から涙が溢れ出て泣いた





そのあと泣き止んでからご飯を食べて昼寝をした






「アル様、夕食の時間ですよ」


「分かった」


アリスさんに呼ばれて下に降りる、そこには父、母ともう一人のメイドさんのアリシアさんがいた

そしてみんなでご飯を食べたがまたしても涙が出た、父と母は何かあったのかとオロオロしていたのが印象的だった、俺は何でも無いよと言って涙を拭きご飯を食べた


夜寝るときに部屋がノックされ開けるとそこには寝る用の服に着替えたアリスさんがいた


「アル様」


「どうしたの?」


「一緒に寝ようと思いまして」


「いっ、一緒に!?」


驚いた…普段こんなことを言ってこないからこそ驚いた


「り、理由を聞いてもいい?」


「今日のアル様を見ていたらこうした方が良いのではと思いまして」


「あ、ハイ」


と言うわけでアリスさんと一緒に寝た、すごく暖かった。

 


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

二度目の人生はゆっくり過ごしたい 凡凡盆 @asagiri162

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ