砂漠の国の人々と仲間
登場人物・その一(砂漠の国の王都にて)
◆ラニ
十六歳、褐色肌に白に近い金髪。案内人の少女。危機回避能力と情報収集に優れる。
正体は、『刈り姫』の異名を持つ砂漠の国の王女。「ラニ」とは「空」の意。
幼いころから世話になっている側仕えの少女の
後戻りできなくなったところを巫女に止められ(このとき巫女の瑠璃珠を壊した)、強引に旅に同行させられる。
王女として自分の強さを信じていたが、クラノや巫女、竜や魔王など非常識な存在と立て続けに出会い、身の程を弁えた。
荒っぽく大雑把なクラノのことを苦手としていたが、やがてその無邪気なところなどに惹かれる。
自分の気持ちを表にしてからは開き直り、最終的にクラノと結ばれた。
実は胸が大きめで、巫女によると「将来性に満ちている」とのこと。
◆クラノ
二十九歳の剣士。並外れた怪力と「魔法の一切が効きづらい」特異体質を持つ。時には大剣を片手で振り回したりする。
巫女の人間離れを食い止める旅の途中、魔王の噂を聞きつけ、仲間を集めていいところまで追いつめた。
今まで女っ気がなかったが、ラニが女を見せたことにより独身時代に終止符を打たれる。
砂漠の国王ララマとは馬が合い、婿入りしてからは何かと競い合うように親交を深めた。
勇者たち
◆スカイ
十六歳の少年剣士。一撃は軽いが、素早さを生かした連撃が得意。
幼なじみ三人衆のひとりで、女魔導士ミスト、少女治癒術士キララと旅をしていたところをクラノたちに声をかけられ、魔王討伐に参加する。
酒はあまり強くない。気を抜くと行儀の悪いところが出てくるので、ミストとキララに度々注意されている。
女の子には夢を見ていたいお年頃。
◆ミスト
十八歳の女魔導士。攻撃魔法なら一通り扱える。
幼なじみ三人衆のひとりで、少年剣士スカイと少女治癒術士キララの姉のような存在。
あけすけでさっぱりとした気質だが、悪ノリもする。
◆キララ
十六歳の治癒術士。薬草の扱いよりは治癒術が得意で、もっと術の得意な治癒術士が増えればいいと思っている。
幼なじみ三人衆のひとりで、普段はのんびりとした話し方と雰囲気だが、意外とものごとをよく見ている。
キララとミスト、どちらかがスカイの恋人になるんじゃないかと思っているが、口には出さない。
◆バーニス
二十三歳の吟遊詩人。歌や竪琴の演奏で精霊を呼び出し、力を借りることができる。
見た目や言動は優男風だが、気のいいお兄さん的な存在。スカイにそこそこ懐かれている。
美女エルフのイルニスとは出身地が近く、クラノたちに魔王討伐に誘われるまではふたりで気ままに旅をしていた。
◆イルニス
それなりに長く生きている美女エルフ。公平性を重んじる「天秤の長耳族」の出身。弓による正確無比な射撃が得意。
クラノたちに魔王討伐に誘われるまでは、郷の近い吟遊詩人バーニスと各地を旅していた。
対魔王戦で、大盾のヴァンに命がけで守られたと知ってからは彼にべったりである。
◆ヴァン
三十一歳、子供の身の丈ほどもある大盾を駆使して戦う、護りに重きを置く戦士。
寡黙で、滅多に口を開かない。酒場でクラノに魔王討伐の話を持ちかけられ、一行に加わった。
女性に耐性がなく、対魔王戦以降側を離れない美女エルフのイルニスのことは憎からず想っているが、どうしていいかわからない。
◆シュルツ
老年の重剣士。黒を基調とした甲冑を身に着け、大剣を自在に取り回す。
クラノたちと同じ護衛の依頼をこなしているときに知り合い、魔王討伐に同行する。
灰色の頭髪とひげを持つ、落ち着いて頼り甲斐のある男。
砂漠の国の王族
◆ララマ
砂漠の国の国王。ラニの父。「ララマ」とは「勇敢な、賢い」の意。
褐色肌に白に近い金髪、長身で無駄のない身体つき。「武」を象徴する王。
ラニの求婚を知り、クラノに「試合」を持ちかけた。
ラニの下にもうひとり娘がいる。
◆ノエナニ
砂漠の国の王妃。ラニの母。「ノエナニ」とは「天国の霧」の意。ノエナニ自身は、名付けられた意味がよくわからない名だと思っている。
見る者にたおやかな印象を与えるが、若いころは暗殺者として王太子ララマの命を狙っていた。
ララマの強さを前にしても臆さず立ち向かったため、見初められた。
今では国民に人気の王妃である。
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