第49話

2人の会話が少し聞こえた。

普通、普通っていうのもわからないけど、

似たポジションだったら、避けたがるのが普通なのに、

津島もジョーも

言葉にはしてなかったが一緒に組みたがっているようにみえた。見えただけだ。

実際はわからない。

とくに津島は。

ジョーはおそらく誰と組んでもうまくやるだろう。

この6人の中で一番、おそらく頭がキレる。

ずば抜けて。それはきっと誰もが感じてるし認めてるように思う。枇杷島はわからないけど。

それを普通なら、同じポジションの人間がそんな奴なら、毛嫌いするだろうに

津島はむしろ寄っていこうとしてる。だからわからない。

気が合う、だけじゃない気がする。

何か、俺たちじゃ考えられない全然ちがうものを考えているのかもしれない。


「じゃあ、グッとパーな!」

「いくぞ、せーの!」

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