第45話

「3面のコート、楽しみだな。」

「いや、割ってあるだけで実際の広さじゃないぞ。」

「え、そうなの!?」

「どんだけでかいと思ってんだよ。」

「オイ、待てよ。俺らも行く。」

「小牧〜俺らに3面とられるのが嫌なんだろ〜」

「おい呼び捨てかよ!」


そう言いながら体育館のコートにつながる扉をあけた。

ダンダンと、

ボールの音が聞こえたから誰かいるとは思った。


「お、来たな。」

「わぁまだ小さいね。」

「ガキだな。」

「あれ、ハーフかな。」


開けた瞬間、何人かがすっとこちらに注目して視線が集まった。


「え、なんか」

「デカく、ない?」

「だよな。」

「老けて、」


ダンっとボールが飛んできた。


「誰か老けてるって言ったな!」


はははとコート向こうで笑ってる彼ら。


「同い年に見えないのは、俺だけか。」


何人か、ではなく6人が歩いてきた。


「よお、お前らだな。田村コーチのチームメンバー。」

「あれでも6人って聞いたけど4人じゃない?」

「え、コーチのチーム?」

「選抜じゃ・・・?」


「何言ってんだ、田村チームの強化合宿だろ?」


ええ!!!???

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る