第18話
「ったく、今ならyoutubeで簡単に調べられるのに・・・えーと、NBA・・・NBA・・・あった。」
本屋でバスケの参考書をいくつか購入した。
今なら、俺が本来生きている時代なら、
情報は簡単に手に入り、ネットで調べて動画でもみることができる。
けどこの時代は、本だったり、実際見に行ったりしなくちゃならない。
多少、動画にあったとしても情報量はそれほど多くない。
それでも数少ないNBAやプロ選手の試合や練習動画を
PSルームで枇杷島と二人で見て勉強する日々だった。
「技術っつーのは、がむしゃらな努力じゃどうにもならない。センスもいるが、それを磨くのは技術だ。指導はしてやるが、俺もお前らも二人三脚だって事、覚えておくように。
と、いうわけで、まずはこのフォーメーション叩き込め。」
と、渡されたのが三冊ものバスケのNBA選手のフォーメーションが記されたノートだった。
「これ先生が書いたんですか?」
「ああ、俺NBAファンなんだよ。マイケルジョーダンっていう選手がいてな。バスケの神様でさ、すげーかっこいいんだよ。今度DVD持ってくるから見てみろ。」
「なんだ、八木っちってバスケファンだったのか〜。」
「話がはやいだろ?俺ら日本人は身長が足りないから世界で戦うなら技術だぜ。」
選抜合宿がきまってからの先生の力の入り用は段違いだった。
本当に俺たちを強くしようとしている、そう感じた。
「見て、感じて、真似しろ。誰でもいいわけじゃない。自分の身長や体格が似ていたり、考え方に共感できる選手を見つけろ。
とくに、ジョーお前は特にだ。お前次第でゲームが変わるから、選択の数をとにかく増やす事を考えろ。」
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