迷宮

おぼろげな影　曖昧な記憶の奥で

誰かの声が聞こえる


崩れゆく体と心　私は誰？

どこから来たのかも知らない

誰か　誰か名前を呼んで


私の中の誰かが告げる

これ以上はもう引き返せない

記憶の中　誰かが微笑む


おぼろげな影　曖昧な記憶の奥で

もう誰の声も聞こえない


私は元から存在していたの？

それとも私の中の誰かが　作り出したモノ（幻影）？

境界線が見えない　どこにもない


私だけの　この迷宮（ラビリンス）　出口なんてないの

今はこの冷たい柩の中で眠ろう

私が　私の名を思い出すその日まで

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詩集。 夕凪 春 @luckyyu

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