ルーシー評議社会主義共和国連邦側登場人物

●エレーナ・ゲナディエヴナ・コヴロヴァ(Elena Gennadievna Kovrova/Елена Геннадьевна Коврова)

 ヒロイン兼ルーシー連邦側の主人公。まだ10歳前後の幼女である筈だが、魔導師として卓越した腕と知性を持ち、少佐相当官の権限を持つ。

 しかし、その知性に反して反抗的に成りがちであり、他者に対して心を開いた試しが無い等、不安定な精神を持つ。

 エレーナに害を成した人間は不可解な現象(干渉術式を悪用したと思われるが、証拠はない)に見舞われる被害をこうむる。ある戦闘では上官から見捨てられるも、単機で敵軍を殲滅・友軍を全員帰還させた後、自分達を見捨てた上官を報復として半殺しにし、上層部にも上申し収容所送りにさせた。以来、彼女を怒らせる者達は地獄を見せられると恐れられている。

 術式による身体強化能力も凄まじく、至近距離での銃撃の回避や、20kgもあるPTRS1941対戦車ライフルを片手で発砲する等、小柄な体格抜きに人間から逸脱した力を持ち合わせている。

 彼女が「生きるに値しないと見た人間」に対し激しい憎悪を抱く反面、人として尊敬に値する人物に対してはかなりの礼儀を振る舞う。


 容姿は涼し気な眼差しに、雪を思わせるような透明感ある銀髪。モデルは艦これの響/ヴェールヌイ(Верный)です。声は……上坂すみれさんで良いと思います、多分。

 苗字はロシアの突撃銃AEK—971を設計したコヴロフ社より。ミドルネームは、あのミハイル・カラシニコフの弟子で、AN-94を設計したゲナディー・ニコノフ氏に由来します。


●ヴィクトーリヤ・イヴァノヴナ・セレブリャコワ(Viktoriya Ivanovna Serebryakova/Виктория Ивановна Серебрякова)

 旧シュベルテン帝国第二〇三魔導大隊およびサラマンダー戦闘団所属の元航空魔導師。愛称は「ヴィーシャ」。現在は61歳の中年女性。

 大戦終結後はルーシー連邦に拉致され、OKB—729「セレブリャコフ秘密設計局」の局長に任命され、魔導機人の開発を強制されている。特にエレーナの乗る魔導機人はヴィーシャが直接開発指揮を執っている。

 名前が微妙に変化しているのはルーシーに「帰化」した為である。しかし女性である事を含め詳しい素性は外部に対して殆ど秘匿されている為、間違って覚えられているか、或いは皮肉を込めてなのか「セレブリャコ"フ"局長」と呼ばれる事が多い。

 かなりの甘党で、仕事場には常に菓子類が用意されており、ブランデー入りのココアを愛飲している。

 容姿はスイスの女優ウルスラ・アンドレスをイメージしています。初代ボンドガールとして「ハニー・ライダー」を演じた事で有名です。


●イワン・ディミトリエヴィッチ・リヴィンスキー(Ivan Dmitriyevich Livinsky/Иван Дмитриевич Ливинский)

 ルーシー連邦軍参謀本部情報総局に所属する将校で、階級は大佐。肉体派・武闘派。

 かつて秋津島との戦争等で、連邦の航空魔導師として激戦を潜り抜き多大な戦果を挙げ、連邦及び東側諸国での最高の栄誉とされる「ウリヤノフ勲章」を受章している。

 戦後、西側との軍拡競争の為に様々な軍事兵器の開発・実験を指導している。特に魔導機人開発には力を入れており、エレーナやヴィーシャを直属の部下としている。

 容姿はロシアのアクション俳優・映画監督のミハイル・ポレチェンコフをイメージしています。


●ヨセフ・レオノヴィッチ・ジュガシヴィリ(Joseph Leonovitch Jugathvili/Джозеф Леонович Югатвили)

 初代ルーシー連邦共産党中央委員会書記長(以下書記長)。現在は故人。

 原作にも登場しており、モデルはヨシフ・スターリンと思われます。ミドルネームは本作オリジナル。容姿はアメリカの俳優F・マーリー・エイブラハムをイメージしています。


●ニコライ・アレクサンドロヴィッチ・フレストフ(Nikolay Aleksandrovich Frestov/Николай Александрович Фрестов)

 ルーシー連邦の前書記長。余命幾ばくもない模様。

 モデルはニキータ・フルシチョフですが、容姿はイギリスの俳優ボブ・ホスキンスをイメージしています。また、原作にもフルシチョフ相当のキャラは存在しますが、名前は「フルフルチョフ」でした(こんな名前使えるかよ!)。


●ラザール・ペトロヴィッチ・ブルドコフスキー(Lazar Pettrovich Burdukovsky/Лазар Петрович Бурдуковский)

 ルーシー連邦の現書記長。

 モデルはレオニード・ブレジネフですが、容姿はイギリスの俳優ロビー・コルトレーンをイメージしています。また、原作にもブレジネフ相当のキャラは存在しますが、名前は「ブルネルジフスキー」でした(長い!)。


●アリョーシャ・ステパノヴィッチ・コサレフ(Alyosha Stepanovich Kosarev/Алеша Степановичу Косарев)

 ルーシー連邦の現閣僚会議議長(首相)。

 モデルはアレクセイ・コスイギンですが、容姿はドイツの俳優ウォルター・ゴテルをイメージしています。また、原作にもコスイギン相当のキャラは存在しますが、名前は「コッスイギン」でした(ひねろよ!)。


●グンベルト・ロリヤ(Gumbert Lolia/Гумберт Лолиа)

 元連邦内務人民委員部長官。ジュガシヴィリの腹心だったが、彼の死後の政権闘争でフレストフに敗北し失脚する。その後アルビオンのスパイの容疑を掛けられ国家反逆罪で逮捕、銃殺刑に処された。

 逮捕後に異常な性的倒錯が発覚し、彼の住居から児童を含む多数の女性の遺体・白骨が発見されている。

 原作にも登場しており、モデルはラヴレンチー・ベリヤと思われます。ファーストネームは本作オリジナルです(由来は「ロリータ」に登場するハンバートから)。


●ヴァシリー・ルキーチ・ウリヤノフ(Vasily Lukich Ulyanov/Васи́лий Лукич Улья́нов)

 今亡きルーシーの政治家。時の帝政ルーシーを打倒し、「ルーシー革命」と呼ばれた世界初の共産主義革命の主導者として有名である。

 モデルはウラジミール・レーニンです。原作には登場せず。

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