登場人物

大秦華人民共和国側登場人物

 一部キャラの容姿は実在する俳優等をモデルとしています。……ただし特撮関係だったり特定の監督作品の関係者だったり偏りが激しいです……。すいません。

 名前の読み方は、(大秦華語読み/秋津島読み/アルビオン語表記)の順。


●朱 天佑(しゅう てんよう/しゅう てんゆう/Zhu Tianyou)

 主人公。大秦華人民陸軍所属功機兵機師で、階級は上尉(大尉と中尉の間)。瀋陽軍区(方面軍)第23軍(軍団)、第2空中機動師(師団)、第117機動対戦車連(中隊)、第2排(小隊)「通称:槍鳳排」長兼第1班(分隊)長。呼号(コールサイン)は「槍鳳一」。

 大秦華の辺境の山奥に建つ長い伝統を持った気功武術道場の生まれで、師範代だった父と秋津島の優秀な気功術師だった母を持つ。しかし母親は大秦華と秋津島の開戦に伴い離れ離れに成った挙句、大秦華のスパイ容疑を掛けられ拷問の末に死亡している。

 優秀な気功師としての腕を郭己恭に推薦されて志願。妹魅音を弟子に嫁がせて道場を任せている。

 世俗から離れた自然豊かな地で生まれ育った為か、政治や出世に対する関心は薄い。大秦華が共産国家に成った時もその影響が全くと言っていい程無く(しかも当時はまだ子供だった)、共産主義を先ず理解できてすらいないという側面が有る。

 容姿は香港のアクション俳優チョウ・ユンファ(周潤發)をイメージしています。声は磯部勉さんではなく相沢正輝さんでお願いします。


●朱 魅音(しゅう みおん/Zhu Miong)

 天祐の妹。現在は兄の代わりに実家の武術道場を継ぎ、天祐の弟子と結婚している。近々第一子を出産する予定。

 実は天祐の実妹ではなく、抗秋戦争の際の残留秋津島人孤児の一人であり、実の両親と生き別れたところを天祐の父に引き取られた。


●侯 悦明(ほう ゆぇみん/こう ゆうみん/Hou Yueming)

 天祐の部下の功機兵機師で、第2排第1班副長。階級は准尉。呼号は「槍鳳四」。

 同排内では最も小柄な体付き。生まれも育ちも燕都である。軍事学院在籍中に国境紛争が勃発した為、緊急措置で前線に出向いてきた。

 容姿は香港の俳優トニー・レオン(梁朝偉)をイメージしています。


●楊 永濤(やん よんたお/よう えいとう/Yang Yongtao)

 第2排副長兼第2班長の功機兵機師。階級は上尉。呼号は「槍鳳二」。

 天佑とは同期であり、先の秦印戦争で共に戦った戦友でもある。ただしプライドが高く、天佑とは度々衝突する。特に天祐の下に就いた事を根に持っている。ただしそれでも、上官からの評価よりも部下達や下士官等からの信頼を重んじる潔さは兼ね備えている。加えて、有事の際の天祐との連携は見事なものである為、心の底では然程憎んではいないと思われる。

 容姿は日系アメリカ人俳優のケイン・コスギをイメージしています。


●筱 俊希(しゃお ちゅんしー/しょう しゅんき/Xiao Junxi)

 第2排所属第2班副長の功機兵機師。階級は中尉。呼号は「槍鳳三」。

 同排内では最も屈強な体格の持主。本人曰く「腕は有るが、頭が回らず不器用」。天祐同様、共産主義を理解出来ていない。

 天祐・永濤とは同期の気功武術師であり、共に秦印紛争に参加している。

 大秦華西南部の山奥に暮らす部族の出身であり、そこでは「素手でヒグマを倒す成人式」が有る。訛りもキツい。

 容姿は日本人俳優・スーツアクターの中村浩二をイメージしています。


●郭 己恭(ぐお じぃごん/かく こきょう/Guo Jigong)

 人民陸軍瀋陽軍区第23軍、第2空中機動師長で、天祐の直接の上司。階級は大校(諸外国軍の大佐と同じ)。

 天祐の父とは同じ気功武術道場での兄弟弟子にあたるが、大戦に伴い当時の国民軍(現在の人民軍の前身の一つ)に引き抜かれ、気功師兵として秋津島皇国軍との戦いに挑んだ。その過程で左足が義足と成っている。

 戦後、秋津島から天祐の母親の遺骨を回収し、天祐の元に届けている。その後、56年に徴兵された天祐の教官も務め、彼の育ての親一人も同然の働きをしている。なお、紅軍革命を経て人民軍に入ったが、旧国民軍の出身である事から走資派のレッテルを張られた事が有る。

 既婚者であり、一人息子が居る。また、従兄弟が鄭州の人民軍軍事学院で侯悦明の教官を務めた。

 容姿は香港の映画監督ジョン・ウー(呉宇森)をイメージしています。


●宋 晨光(そん ちぇんぐぉん/そう しんこう/Song Chenguang)

 人民陸軍瀋陽軍区第23軍、第2空中機動師、第117機動対戦車連長(中隊長)。階級は大尉。「白鹿」の呼号で、地上での戦闘指揮を行う。

 郭大校と共に天祐達の良き理解者であり良き相談相手でもある。平時は温厚な性格だが、ふざけた態度をとる者には手厳しい。

 容姿は日本人俳優の岸田森をイメージしています。


●林 子豪(りん つーはお/りん しごう/Lin Zihao)

 大秦華共産党中央委員会の現主席。亡くなった初代主席とは大戦中・共産政権樹立時以来の同志で、彼から絶対的な信頼を寄せられており、その実権を受け継ぐ。紅軍革命時や政権闘争の際は自らの思想(反走資)を捻じ曲げず、同時に穏健派として国内の混乱の鎮静化・火消し屋として尽力していた。最高権力者でありながら庶民的な生活を続ける等、その誠実な人柄と自ら権力を欲しない謙虚な態度は国内の民衆のみならず諸外国の指導者達からも信頼が厚い。この他、大戦前に留学し近代化の目標と憧れに掲げていた秋津島との国交回復にも従事している。

 抗秋戦争時は同志である初代主席らと共に革靴や犬肉、果ては戦死者の死肉までも口にして生き延びたと言われている。そのことから犬食家や食人家と誤解されているが、本人は至って普通の愛犬家であり犬食は蛇蝎の如く嫌っている。飽く迄も生きる為に食べたとはいえ、許されざる事だった事は自覚している。

 モデルは周恩来ですが、容姿は香港のアクション俳優・映画監督のサモ・ハン・キンポー(洪金寶)をイメージしています。


●孫 莱特(すん らいとぅお/そん らいとく/Sun Wright)

 大秦華の現国務院総理(諸外国の首相に相当)。

 異常気象で大打撃を被った大秦華経済の立て直しの為に経済改革を推し進めるが、それが資本主義的だとして走資派のレッテルを張られ初代主席を信奉する人々から迫害を受ける。しかし林主席の計らいでその立場を保護されている。これが林主席派と初代主席派の権力闘争の一因とされている。

 モデルは鄧小平ですが、容姿は香港の映画監督・アクション監督のユエン・ウーピン(袁和平)をイメージしています。


●程 俊杰(てい しゅんじえ/Cheng Junjie)

 大秦華人民軍元帥兼国防部長。

 抗秋戦争・紅軍革命・高麗戦争と三度に亘って紅軍及び人民軍を率いた名将であり、功機兵の導入等、人民軍の近代化に貢献した。

 モデルは彭徳懐ですが、容姿は日本人アクション俳優のショー・コスギ(本名:小杉正一)をイメージしています。


●初代主席

 大秦華共産党中央委員会の初代主席であり、大秦華の「建国の父」として親しまれている。だが大戦中に負った傷が原因で患った病気が悪化し、建国から間も無くして亡くなっている。晩年の建国宣言時は車椅子生活を余儀なくされ、林主席もそれを押す役割をよく担っていた。

 死後もその権威は事実上神格化しており、一部勢力が初代主席のカリスマを利用して林主席と権力闘争を巻き起こしている。

 モデルは毛沢東ですが、念のための配慮として名前等は作中登場しません。

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