捉え所の難しい作品。でも、読んで後悔はしないと思う。奥深いんだろう。

短編小説の体裁を装ってはいるものの、詩だな、と思った。
登場人物が「意味付けのレッテル貼りにはウンザリだ」と繰り返し主張する不思議な作品。
読者は読了後に「本作品って何を訴えたいの?」と自問自答するんじゃなかろうか。少なくとも私はそう。
強く惹かれるけど、ワクワクとか、ウ〜ンとか、ゲットとか、オイオイとか、そんなのとは無縁。まるで作中に出てくる絵画のように「意味の無さ」を地で行ってる。
そのカラクリに気付くと、いよいよ「凄い作品だな」と思う。

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