雑魚ですが魔剣を担いで生き抜きます

光矢 優希

第1話 日常からの死

「やべぇ。朝眠たい…。」


電車の席に座ってた隼人はそう言いながら隣に座っている女の子にもたれかかる。


「どうせ、また夜中までゲームしてたんでしょ!」


そう言いながら隣のJKが押し戻してくる。彼女は山内 梨花。俺の幼馴染みである。

家が隣同士で毎朝、ベランダを乗り越えて俺を起こしに来てくれるなかなか元気すぎる幼馴染みである。


そんな梨花は学校では陸上の大会では毎回、上位に食い込む優れた運動神経を持ち、またそのサバサバとした性格や陸上で小麦色に焼けた肌から女子にも男子にも好かれるお転婆妹系ポジションを獲得している。


産まれた時から一緒にいる俺達だが少女漫画や18禁のような全然イヤらしい展開にはならない超健全な関係である。

まぁ理由はなんと言ってもこの容姿だろう。制服ならなんとか中学生、私服ならもう小学生にしか見えない容姿である。


(イヤらしい展開になるどころか、俺にも良く出来た妹にしか見えない!!( ゚д゚)クワッ)


そんなことを考えてると脇腹に1発お見舞いされた。

どうやら俺の思ってることは全てお見通しのようだ…。


 

 

 

 

 

 

そんなたわいも無いやり取りをしていると突然、近くに立っていた男が奇声を上げ暴れ始めた。


 梨花と隼人が男から離れようと立ち上がった途端、男は梨花に目を向けて突進してきた。

突進してきた男頑張って恐怖のあまり動けなくなった梨花に当たる直前、隼人は梨花を突き飛ばした。

そして俺は男の突進をモロに喰らい電車の窓をも突き破ってその男もろとも、対向電車に跳ねられた。

 







俺の人生はそこで終わった……………はずだった。   

     

 

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