その2

父と母に私が霊感があることを知られました。


父は霊感があったし、母は幽霊関係で不可思議な体験を幾度となく経験していたそうで、すんなり受け入れられました。


二人とも何故か悲しそうな目をしていたのを覚えています。



「俺の遺伝だよなぁ……ごめんな」



しきりに父には謝られましたが、理解できませんでした。



たとえ人には見えないものでも、大好きなおばーちゃんと話ができるのはとてもうれしい。なのにどうしてあやまられるの、と。



当時は生きてる人と幽霊の区別がつかなかったのか、はたまた祖母しか見えなかったのかは未だに不明ですが、外ではそれらしき人を見掛けなかったので余計に理解できなかったんでしょう。



なので、ゆーれいっていうのはおばーちゃんみたいないい人なんだ!と解釈してしまいました。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る