第5話

 帽子を被せたアレを真上に突き立てユイの腰に手を添える。

 立てた膝を今一度M字に曲げながら浮かせていた腰をユイが下ろすとそのままジャストフィットで2人が重なった。

 僕は下から腰をくねらせるように動き、ユイの奥底を執拗に突いた。

 そうしながら右手の親指は割れ目の入り口にある突起に合わせた。

 前回会った時にユイがどちらでイケるカラダなのかは確認済みだった。

 遅漏の僕は中で果てようとすると自分で相当腰を振らなければならないので、いつもそこに執着することはない。

 少しの間アレで引っ搔き回して1回程ユイをイカせその行為自体には満足し、僕は一旦割れ目からそいつを抜いた。

 ユイが不本意そうな表情を返したのでそれに返す。

「1回イったでしょ?(笑)」

「何で分かるの?」

「だってビクってカラダ超跳ねてたじゃん(笑)」

「バレてる…(笑)」

「それに前回ヤった時にコッチの方が好きなの確信ちゃってるもんね(笑)」

 そう言いながら僕は親指を再びその突起に当てた。

「⁉︎」

 グリグリとゲームのコントローラーのレバーを回すように親指で刺激すると再びユイがピクリと僕の腰の上で跳ねるように股間を押し付けてきた。

「またイったね?」

「何で全部分かるの…?」

「カラダがスケベ過ぎるんだよ(笑)」

「もう虐めないでください…(恥)」


 そう言ったところで僕はLINEに数件のメッセージを受信しているのに気付いた。

 スマホを手に取ってメッセージを確認すると職場のヤリチンどもが成果を共有するためのLINEグループで次回の合コンの参加者を募っている様子だった。

 すかさず僕も加わる。

「あぁ僕はそういうのパスで」

「いいよお前はナンパでもしてろ!(笑)」

「ってか合コンとかめんどくさく無いですか?」

「うっせー、黙れ!(笑)」

「そうですね、今カーセックス中ですし黙っときます」

「⁉︎」

「⁉︎」

「⁉︎」

「⁉︎」


 グループ内の数名が露骨に驚く反応をLINEスタンプで返す。

 僕はそれに対しキリンに跨る少女のスタンプを2つ続けて返した。

「2回イかせました!」


 既読数が一気にカウントされるが返事が無い。

 一旦スマホを置いて僕は三たびユイの敏感な突起に親指を置いた。

「ちょっともうヤメて本当壊れちゃう!」

「壊れないよ(笑)」

 そう言いながら僕は高橋名人がファミコンのコントローラーを連打するかの如く執拗に親指でその突起を叩いた。

 何度かに1回はピクリと大きく反応を返すのでイク瞬間は総て把握出来た。

 何度イっても手を休めず、エンドレスに数分間その動作を続けた。

 流石にユイが息を切らしそうになったところでその手を止めて問う。

「6回イったね?」

「もう、数えないで…(恥)」

 ユイをそのままの体勢で休ませながら僕はスマホを手に取った。

 LINEグループのメッセージがリアルタイムでスクロールされている。

「ってかもう合コンとか街コンとか皆で行くより城西交えて街で動いた方が効率良くね?」

「確かに…」

 そこで僕はキリンに跨る少女のスタンプを6回続けて送信した。

「マジでうぜー」

「そう言わないでくださいよ(笑)」

「まだプレイ中?」

「ですね!今6回イかせました。サッカーで言うとダブルハットトリック的な(笑)」

 そう言いながら僕は再度キリンに跨る少女のスタンプを6回送った。


「何?その勝ち誇ったような感じ…」

「いや、そう言うんじゃないですよ。ってか皆さんまだオフィスですか?」

 返事が無い。

「早く引き上げた方が良いですよ!明日も仕事なんですから。僕はまだイってないんでこれからたっぷりクチでしてもらいます!(笑)」


 そう言って僕はスマホを運転席に放った。

 息子の帽子を脱がせ、無言でユイの首の後ろを推しながらクチをアレに導いた。

 徐ろに舌を尖らせ執拗に刺激してくるユイに加担するように僕も自分でアレの根元をシゴいてユイのクチの中に思い切りブチ撒けた。


 帰りの道中僕はお決まりのように問いかける。

「ねぇ、そのビリビリ裂かれたパンスト弟に見つかったらなんて言うの?伝線?」

「何でいつも弟にバレる設定なの?(笑)」

「『ね、姉ちゃんこのパンスト…⁉︎』的な(笑)」

「スケベなオトコに破かれちゃったって言おっかなー(笑)」

「でもそれオカズにされるヤツじゃん(笑)」

「えぇ!気持ち悪い…」

「酷い(笑)」

 くだらない話で盛り上がりながらユイの自宅近くのコンビニで見送った。

 裂けたパンストを履いたままのユイの後ろ姿を眺めるとシュッとした面持ちでスカートが綺麗に裂け目を隠している。

 すれ違うヒトがまさかさっきまでイカされまくってたとは、スカートの中ではパンストがビリビリに引き裂かれているとは思わないだろう。

 そう思いながら僕は車を出した。


 しかし1つだけ気になることがあった。

 膝をガクガクさせながら喘ぐユイの声が「オッオッ…」とオットセイやアシカのようなであったコトに対しては突っ込むに突っ込めなかった。次回は「そこは『アン…』って言いなさい」と指摘しなければならない。

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パンストを裂かせるご近所の秘書 城西腐 @josephhvision

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