時速十億八〇〇〇万キロの攻防


「ソナー、駆動音を探知、目標増速!」


 時を置かず、電探士官も事態の急変を告げる。


「レーダー、目標は進路スリー・デルタに転進! 本船より高速で離れていきます!」


 今や円盤はモーターのように高速に回転しながら、グングンと離れていく。その動きは単純ながらも変則的で、まるで手のつけられないねずみ花火のようだ。


「砲術、射角修正! 目標の前方に撃ち込んで進路を塞いで!!」

「待って、イルミネートキャノンの使用はあまりオススメしないわ」


 砲術士官の復唱を遮るようにマリナが前に進み出た。


「開拓時代の宇宙船はその設計思想上、頑丈に造られているけれど、当時一般的ではなかった指向性兵器に対しては紙同然の装甲といっていいわ。おまけに動力は不安定な原子力に頼っている場合がほとんどだから、誘爆やメルトダウンを引き起こす可能性もゼロでないわ」

「おいおい、この船ごとアステロイドの仲間入りなんて、俺はゴメンだぜ? そうでなくても、勝手に主砲なんか使ったらまたぞろ課長の小言と始末書が増えるぜ、キャプテン? 今月だけでもう二枚、三枚?」

「う、うるさいわね……!」


 年長者二人に諌められ、気勢を削がれたところへ、新たな声が上がる。

 

「クソっ、四だ!」

「だから、うるさいって言って――」


 突然のミサイルアラートがカノンの声をかき消した。


「新たな目標四! 本船に一直線に向かって来ます! 速い!?」

「おそらく本船の回転の遠心力を一次加速に利用したのね」

「まるでマキビシだな……」

「いいえ、イタチの最後っ屁よ!」


 浮足立つクルーをいさめるようにカノンが吐き捨てた。


「ECM最大! 発射諸元、解析急いで!!」

「ミサイル接近、ミサイル接近! 総員、衝撃に備えよ!」


 隊長が船内放送で注意を促す中、カノンは次々に指示を飛ばす。


「砲術、近接光学兵装シリウス起動! 本船の一光秒以内に破片一つ近づけさせないで! 操舵手、回避行動! 取舵いっぱい、ヨーソロー!!」


 左舷側のソーラーセイルを折り畳んだ巡視船ノーザンライツはその場で右へ急旋回した。


「くっ!!」

「総員、死ぬ気で踏ん張れぇ!!!」


 人工重力では打ち消しきれない慣性が見えざる巨人の手となり、クルーたちを床や天井へと押し付ける。

 この日、最も不運だったのは左舷側の歩哨に立っていた乗員で、突然のミサイルアラートに驚く間もなく壁に全身を叩きつけらた。ガラスのような装甲に張り付いたまま、迫りくるミサイルから顔をそむけることもできない。

 徐々に近づいてくる四つの弾頭は宇宙の闇の中でなお禍々しく黒光りしており、気休めに噴射されたチャフやフレアなどには見向きもせず、一直線に突っ込んでくる。

 あの中身が何であれ、四発ものミサイルを続けざまに食らえば巡視船の偏光晶壁など無事では済まないだろう。ミサイルの排炎が涙で滲んだ視界を染めていく中、死を覚悟した乗員がきつく目をつぶった直後、激しい爆音が鼓膜を揺さぶった。

 ……しかしいくら待っても恐れていた衝撃がやってこない。

 乗員が恐る恐る目を開けると、幾百幾千という青白い光の矢が宇宙に向かって放たれていた。その一つがミサイルに当たると、球状の炎が宇宙の闇を紅く染め上げる。


「目標ベータ撃墜! 残り二!」


 真空ソナーによって変換された爆音が響くたび、それを上回る歓声がブリッジを沸かせた。

 ミサイルがいかに速くとも単純な直線軌道ならば光速度のレーザーに敵うはずもない。砲術士官がトリガーボタンを押すたび、秒間三〇〇〇発の二〇メガワット級レーザーが閃き、船に迫る驚異をことごとく撃ち落としていく。


「よし! 操舵手、最後の一発を撃ち落としたら進路をナイン・デルタへ修正! HPLクラフト全開で目標の出鼻を押さえるわよ!」


 まばゆい閃光が視界を彩る中、カノンの緑の瞳は彼我の距離と速度を正確に計算していた。港湾局のレーダー網をかいくぐるようにアステロイドベルトに沿って航行していた不審船はもはや袋のネズミ。あとは追い込み漁の要領で退路を塞ぐだけだ。


「両舷全速前進!!」


 最後のミサイルを撃ち落とすと同時に、再び大きく帆を広げた巡視船は爆炎の光すら推進力に換えて不審船を猛追する。

 それは虹色の光跡を放つ彗星の如く宇宙の闇を切り裂き、どこまでも速く、限りなく光に近づきながら距離を詰めていく。

 やがてモニター越しでなくても、回転する円盤の姿がハッキリと見えるようになり、その単純が故に奇妙奇天烈な外見に全員が息を呑んだ。


「こんな宇宙船、初めて見たわ……」


 その不審船を言葉で表現するならば、まさに〝宇宙飛ぶ円盤〟というのが相応しい。

 同心円状に並んだ複数の層がそれぞれが互い違いに回転し、一隻の宇宙船を構成している。その速度も方向も一見するとバラバラに見えるが、そこに確かな規則性と調和が存在しており、まるで巨大な機械時計の中身を見ているようだ。


「め、目が回りそう……!」


 ますます宇宙酔いがヒドくなったスバルが目をそらそうとした次の瞬間、突如として円盤が進路を変えた。慣性を無視するかのような突然のUターンに天測士も一瞬、目標を見失う。


「も、目標、反転! アステロイドベルトに向かっています!!」

「まさか?! 自棄やけにでもなったっていうの!」


 多少の抵抗を予想していたカノンも悪あがきにすらなっていない不審船の動きにおもわず身を乗り出した。

 アステロイドベルトには惑星になりそこねた星の残骸が漂う岩礁地帯だ。

 『漂う』というのはかなり控えめな言い方で、実際には小石程度の大きさから直径数キロまで数十万個の岩石が時速八万キロという猛烈なスピードで恒星の周りを回っている。民間の宇宙船はもとより、軍艦だって迂回するのが当然だ。

 ところが宇宙飛ぶ円盤は奇妙な軌道を描きながらもアステロイドに向かっていた。


「どうやらあの〝宇宙飛ぶ円盤〟は単純に遠心力を推力に利用しているだけでなく、回転の重心を移動させることで章動を制御して舵代わりにしているみたいね」

「冷静に分析している場合じゃないわよ! 操舵手、追うわよ!」

「無茶言わないでください、キャプテン! 速力はこちらに分がありますが、船体も大きく機動性も劣る巡視船で岩礁地帯を抜けるなんて、それこそ自殺行為です!」


 副長でもある航行長のレイ・チャンドラーが熱くなりかけた船長をいさめる。

 重苦しい沈黙の中に船が沈みかけたその時、スバルがオズオズと手を挙げた。


「あ、あの〜こちらの船の方が速いならアステロイドを迂回して、先回りするのはどうでしょう?」

「無理だな。岩礁の向こうは灯台の光達圏外だし恒星からの距離も遠い。推進レーザーがなければ虎の子のHPLクラフトもいかだ同然だ」

「そもそもあちら側は連合の勢力圏外ですしね」

「す、すいません……勉強しなおします」


 いたたまれない気持ちになって縮こまるスバルだったが、おかげで艦橋の張り詰めた空気が多少は和らいだ。

 カノンは新人に感謝しながら、高い壁のようにそびえるアステロイドベルトと徐々に小さくなっていく船影を見つめた。円盤があそこを通り抜ければ、物理的にも法的にも捕まえることができない。

 内心の焦りを目深にかぶったセーラー帽で隠しながら、カノンは持ちうる全ての手札と場を見比べながら切るべきカードを探し続けた。

 その間も〝宇宙飛ぶ円盤〟はくるくると倒れかけのコマのように不規則な機動で遠ざかっていく。


「――コマ! そうか!」


 立ち込めた暗雲を一陣の風が吹き晴らすかのように、カノンは急激に頭が冴えていくのを自覚した。それまで散り散りに散らばっていた点と点が結びつき鮮やかなアステリズムを形作っていく。


「砲術、副砲用意!」


 カノンは頭に浮かんだ作戦が完全に形をなすよりも先に命令を下した。


「リニアカノンですか? 確かに実弾なら誘爆させずに航行機能を奪えますが……」


 砲術士官の疑念を隊長が引き継ぐ。


「あの不規則な動きに当てるのは相当骨が折れるぞ?」


 隊長たちの懸念はもっともだった。文字通り光の速さで到達する光学兵器に比べ、実弾兵器は発射速度の面でどうしても劣る。しかもミサイルと違って途中で軌道修正できないため、有効射程はせいぜい数十キロが限度だ。

 しかしカノンにはその射程を少しでも引き伸ばすための秘策があった。


「操舵手、円盤の船尾……があるか不明だけど、とにかく目標の六時方向からHPLクラフト全開で接近してちょうだい!」


 カノンの命令にチャンドラー副長はもちろん、艦橋に居た全クルーが耳を疑った。〝宇宙飛ぶ円盤〟よりもノーザンライツの方が圧倒的に速く、カノンの命令はいわば後ろから円盤に突っ込めと言っているのに等しい。良くて玉突き事故、最悪不審船に避けられてノーザンライツだけがアステロイドに衝突する可能性だって十分ある。

 クルーが口々に驚きの声を上げる中、いち早くカノンの作戦を理解したのはマリナだった。


「なるほど、この船のスピードを砲弾の一次加速に使うつもりなのね、船長?」

「そのとおりよ! さっき、向こうにやられたことをそっくりそのままお返ししてろうじゃない! 砲手は私! 加速時間と逆噴射のタイミングはレイ、頼んだわ!」

 

 カノンの作戦どおり、船の加速を上乗せすれば理論上は副砲の有効射程が延長される。しかしそのためには高速移動中の目標に当てるための正確な狙撃能力はもちろん、加速と減速のタイミングが何より重要になってくる。

 役職ではなく名指しで頼まれては流石のチャンドラー副長も返す言葉が見当たらず、深い、深いため息を復唱の代わりとした。

 作戦を理解した他のクルー達も同じで、ある者は神に祈りを捧げ、ある者は家族のフォトデータを見ながら心の中で別れを告げる。

 そんな重苦しい空気に潰されぬよう、カノンは静かに深く息を吐き出すと乗員一二〇名の命綱にも等しいトリガーを握った。


「ノーザンライツ、全速前進!」


 カノンの号令とともに巡視船が再び帆を広げ、光の矢となって星の海を駆け抜ける。

 普段は頼もしいその加速も今のクルー達にとっては、崖に向かってひた走る暴走馬のそれに等しい。星屑は流れる線となり、円盤の明瞭なシルエットがみるみるうちに大きくなっていく。


「ーーひっ! ぶつかる!」


 クルー達がおもわず息を呑み、目をそむける中、カノンの澄んだグリーンの瞳だけはまばたき一つせず、獲物を照星に捉えていた。

 そのまま、呼吸の合間に三度、引き金を引く。

 刹那、落雷のような轟音が真空ソナーを震わせ、総重量五〇キロのタングステンと鋼鉄の塊が宇宙へと放たれた。

 カノンの読み通り、電磁石による加速に宇宙船のスピードを上乗せした分、砲弾は圧倒的なスピードで宇宙の闇を切り裂き、円盤に襲いかかる。


「……いけっ、いけ!!」


 まるで流れ星に願いを込めるように、スバルたちは三つの弾道を目で追う。

 しかしその願いが聞きいれられることはなく着弾の瞬間、またしても円盤が不可解な機動をしてみせた。右に左に、狂った振り子のようにジグザグに動きながら必中のはずの凶弾を全て紙一重でかわす。

 誰からともなく落胆のため息が滲み出す中、カノンのハッキリとした声が艦橋に響く。


「砲術、トリガーを主砲に接続!」


 加速させた砲弾が避けられるのは、既に作戦に織り込み済み。問題は更に転進されることだったが、不審船はその化け物じみた機動性に頼り、進路を変えずに砲弾をやり過ごすことを選んだ。

 それこそがカノンの真の狙いだった。


「総員、対ショック・対閃光防御! 艦首イルミネートキャノン、発射ァーーーっ!!!」


 勝利を宣言するように高らかに吠え、カノンがトリガーを引く。船首下部に空いた巨大な砲口から眩い光が迸り、クルーがおもわず目をつぶるよりも先に目標に到達した。


「今のは惜しかったと言うべきか、誘爆しないで命拾いしたと言うべきか……」 


 わずかに円盤を外れたレーザーの軌跡を見ながら、隊長がため息をつくとカノンは不敵な笑みを浮かべてそれに応えた。

 

「……いいえ、命中よ!」


 ノーザンライツから放たれたレーザーは円盤ではなく、先に撃った砲弾を貫いていた。鋼鉄の金属被膜が瞬時にプラズマ化し、弾芯の重金属が赤黒く泡立ったかと思うとまたたく間に蒸発する。爆発すら起こらない一瞬の変化ののち、何事もなかったように円盤が金属雲を通過した。

 しかし次の瞬間、またたく間に冷やされた重金属がトリモチのように円盤の船体にへばり付き、回転機構が耳障りな悲鳴を上げる。


「どうやら複雑な回転機構がアダになったようね」


 火花を散らしながら徐々に減速していく円盤を見て、マリナや他のクルー達もようやくカノンの作戦を理解したのだった。

 相手が回転から推進力や舵を得ているならその動きを止めてしまえばいい。

 シンプルで力任せの強引な作戦だが、土壇場でそれを思いつくカノンの戦術と、なにより先に撃った砲弾にレーザーを命中させるという離れ業にスバルは驚きを通り越して呆れてしまった。


「全員、喜ぶのは後回しにしてください! 止まりますよっ?」


 チャンドラー副長の悲鳴に近い命令に、スバルは現実に引き戻された。円盤を停船させるのには成功したものの、おかげで衝突の危険性が高まっていた。


「全マスト反転! 後進いっぱい!!」

「総員、衝撃に備えろ!!」

「きゃああああっ!!」


 二対四枚のソーラーセイルが一斉に前方を向き、各排気口から間欠泉のように火柱が噴き上がる。急制動をかけた船内の物という物が砲弾のように前へ飛び出す中、スバル達は壁や筐体にしがみついて慣性の暴風が吹き荒れるのをじっと耐えていた。

 それでも目の前でみるみると大きくなっていく鋼鉄の塊に恐怖を禁じえない。

 金属皮膜で円盤の回転を止めたはいいものの、その分、ノーザンライツとの距離が想定よりも縮まっていたのだ。

 カノンは舌打ちすると船長席に備えられた真紅の受話器を引ったくる。

 すぐさま回線が繋がり、初老の機関長が応じた。


「機関室、噴射口に反物質燃料を投下して!」

「はぁっ!? そんなことをしたら対消滅を起こすぞ!!」


 民間の船とは違い、巡視船や軍艦には補助動力して反物質燃料を積んでいる。

 通常の物質とは電荷が正反対のこの物質はティースプーン一杯で、宇宙船を一ダース丸ごと宇宙へ打ち上げるほど膨大なエネルギーを生み出せる反面、非常に不安定で空気に触れただけで反応してしまう。

 それを逆噴射の推進剤に混ぜるということは噴射口で超強力な爆弾を爆発させることに等しい。

 もちろん、そのリスクはカノンも承知の上だ。


「即席のアフターバーナーよ! 対消滅の時に発生する大量の光子をソーラーセイルで受け止めて、ブレーキにする!」

「無茶だ! 船殻が損傷するし、これ以上光量を増やしたら、ブレイズフィラメントが焼き切れるぞ!!」


 エンジンの高周波にも負けないくらいの金切り声を上げる機関長に対して、カノンは頭ごなしに命令したりはしなかった。

 階級はカノンの方が遥かに上だが親子ほども年齢が離れており、船とエンジンを最も愛しているこの男に対してカノンは普段から敬意を払っている。

 だからカノンは事実だけを淡々と伝えた。


「でも、このまま何もせずにいれば、数十秒後にはエンジンもろとも私達は宇宙を漂うデブリになるわ」


 カノンの言葉に機関長は黙り込み、船のエンジン音と距離を読み上げる天測士の声だけが響く。やがて、機関長の押し殺したような声が聞こえた。


「……全員、シートベルトでも締めとけ!」


 乱暴に受話器を叩きつける音が聞こえた後もカノンは赤い受話器を握り続け、正面を見つめる。

 今や円盤の影が艦橋を覆い尽くし、真空ソナーの助けを借りなくてもその回転鋸のような破壊的な音が聞こえてきそうだ。

 その時、船首側両舷の噴射口から白い光が迸った。逆噴射の炎に対消滅反応の爆発力と大量の光子が加わり、ソーラーセイルを逆方向に押し返す。


〈止まれ、止まれ、止まれっ……!!〉


 徐々に船のスピードが落ち、受話器を握る手にも力が入る。

 ミシミシと受話器が悲鳴を上げる中、やがてノーザンライツはゆっくりと停止したのだった。


「はぁ……」


 まるで止まっていた時が急に動き出したかのように、全員が一斉に息を吐き出し、体を弛緩させた。


「し、死ぬかと思った……」


 おもわずその場にへたり込むスバル。

 涙で滲んだ船窓の向こう、衝角バリアの数メートル先では何事もなかったように円盤がゆっくりと回っていた。


「改めて歓迎するぞ、スバル・エーテル准尉。ようこそ、ノーザンライツへ!」


 まるでこれが日常茶飯事とでも言うように、アル=ジャバル隊長が傷だらけの大きな手を差し出してきた。

 改めて周りを見れば、クルー達がお互いに肩や手を叩き、喜び合っているものの、スバルのような悲壮感は無い。どちらかというと、強豪相手に試合を制したロッカールームのような祝勝ムードだ。

 疲れ切ったスバルに追い打ちをかけるように、カノンが次の命令を下した。


「各部、五分で現状報告を上げるように! 隊長、臨検部隊はただちにC型装備で第二格納庫に集合。あのふざけた円盤にガサ入れするわよ!!」

「キャプテン、非常呼集前に部下たちの排尿の許可を頂けないでしょうか? 俺みたいにチビったヤツが居るかもしれません!」


 隊長の下品なジョークに笑い声が漏れる中、スバルとカノンはうんざりした顔を見合わせたのだった。

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サマ★スタ 原野伊瀬 @paranoise

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