最終話

 で、第五話のプロットである。


        ◆ ◆ ◆

 

 話は順調に進み、王国にテレビが浸透していく。コンテンツが増えたことで人気も需要も増えてテレビの普及はどんどんと進み、王国のほぼ全域に設置される。


 そこに中規模の地震が起き、津波が押し寄せる。


 前に津波が起こったのは一〇〇年前で、だれも津波を見たことがなく、情報もほとんどない。


 そんな中、テレビが活躍する。


 図書館司書は、古い資料から過去にあった洪水の情報を洗い出して避難地区を選定。避難方法や避難経路を確立する。クイズ番組で出題したことが避難時に利用できるなど。


 キャスターは図書館司書から貰った情報を必死に伝え続ける。声がかれるまで繰り返し繰り返し。


 一〇〇年ぶりの大災害に人々はなかなか動くことが出来ずにいる中、現地に赴いた女剣士がみんなを先導する。彼女はみんなにとってもうすでに正義のヒーローそのものだった。


 ハプニング体質の孫娘はこんなときに限って行方不明。必死に探す男子学生とハプニングのおかげで再会する。


 大災害に対し、テレビのおかげで沢山の命が救われる。

 領土もテレビも津波で喪失するも、人々は雄々しく立ち上がり、王国再興を誓い合う。


        ◆ ◆ ◆


 これまで蒔いてきた種を、ラストですべて回収する構成。

 最終話にふさわしい内容はこれしかないだろうなと僕は考えていた。

 

 こうして設定も構成も決まり、ラストも決まった。

 でも結局、書けなかった。


 引っかかったのは一点だけ。

 

 ……これ、面白いか?


 例によって続きは次項で。

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