第12話

桐山 諒 side


「臣ボコす。」


とりあえず決めた。

ボコす。決定。

乗り込もうかな?家にいんだろどーせ。

よし。


「諒ーちゃん!!」

「……んで、ここいんだよ臣哉。」


相変わらずちゃらちゃらした格好でへらへらしている。

うん、むかつく。よし、殴ろう。


「いやいやいやまって暴力いくない!!!!!!」


拳をつくり振りかぶったら止められた。解せぬ。

悪いのはお前だろーが。

殴らせろ。


「全部顔に出てるからね?!殴らせないよ?!たとえ俺が悪くても!!!」

「悪い自覚あんじゃねーか。」


おこ。諒くんおこなう。

……キモチワル。


「んで、何してんだてめえ。」

「ん?特に意味は無いよ?」

「あっそ。」


ほっといて帰ろ。

早く帰って、千坂に貰ったケーキ食べたい。

紅茶入れよ。何がいいかな〜何が合うかな〜。

この時既に、臣哉のことは頭にない。

完璧にわすれていた。

千坂に貰ったケーキが楽しみすぎて。


「……諒ちん楽しそう。」

「………………お前まだいたの。」

「親友おいてけぼりにするなんて!!酷い!!」

「親友と思ったことはねえな。」

「(; ・`д・´)ナン…ダト!?」


臣哉 is 悪友。

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