橘塵

まちるだ

第1話

 柿の木に登って、怒られたことがある。叱られるのとは違った。手が焼ける、とよく言われた。だから僕たちは、こんな言葉を覚えていたくはなかった。だけれど僕たちは、そうして本当にしてしまう人を呪うのが慣わしだった。みんなが話しかけてくるのが鬱陶しかった。それどころか、わたしの心を、体ごと引き裂いてしまうのです。隣家といっても随分歩いたものだった。彼女の寝床は随分と汚れていて、それがその人の血痕だったと知ってしまう。


















































ひとをころすとは、こういうものをうませてかんきするということだ

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