秋の風

 冷たい風の匂いがする。


 いつの間にか、コンクリートの匂いがする夏の熱風が姿を消していた。


 開いた本が、秋の冷たい風にぱらぱらと捲られている場面を想像して、私は秋の風と一緒に、草原で読書をしている気分になる。


 去年は秋のかれと小泉八雲を読んだ。

 今年はどんな作品が喜んでもらえるかな。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る