【詩】星を掴みにいく。
中山絵毬@はじめまして
【詩】星を掴む
軋んだ音を立てて シャッターが下りていく
街が寝静まる頃 ひとり
星のかけらを掴んで歩き出す
車のライトが反射する
目を細める
すれ違った人が どこかで聴いたことのある歌を口ずさんでいる
もうすぐ 真夜中
深い闇に 人々が落ちていく中で
僕は歩く
星のかけらを掴んで
しっかりとした足取りで
僕は歩いていく
煙草の匂いがする
陽の光が眩しすぎるから 今日も暗闇を歩く ひとり
逃れるように 家を飛び出した
バイオリンの音が聞こえて来る
「どこからだろう」
静かに 耳を塞ぐ
思い出すのは、愛しい君の声ばかり
景色がぼやける
もうすぐ 真夜中
声が枯れるまでに その名を呼びたい
僕は歩く
星のかけらを掴んで
しっかりとした足取りで
僕は歩いていく
ようやく見つけ出したのは
確かにそこに存在した 君の記憶
今はまだ 振り返りながらの道のりだけど
いつか風に導かれて 背中押されて
僕は歩いていく
しっかりした足取りで
星を掴みに行くんだ
【詩】星を掴みにいく。 中山絵毬@はじめまして @nakaemari
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