決戦は宵時に

六畳のえる

決戦5分前

「ぐう……厳しいな……おい、お前ら、大丈夫か」

「そうでもねえな……歩けるかも怪しいぜ……」

「アタシも……内臓やられたかも……」

「ったく、4人しかいないってのに、お前に付き合うと毎回ギリギリの戦いだな、へへっ」



「で、どうすんだよ。まだいけるか?」

「アイツ相当大きいけど……勝てる?」

「んなこと言って、ここで退く選択肢あんのかよ」

「だよな、やるっきゃねえな」



「ぶっ倒れても知らねえぞ」

「倒れたら倒れたで、それも勲章だ」




「よし、残党は早めに片付けろ。その後は1人1殺だ」

「言っとくけど、アタシは援護できないからね」

「みんな同じだっての。いいか、必ず仕留めろよ。4人が全員で勝つ。それが俺達の戦いだ」



「俺達から出向くか?」

「いいや、待ってようぜ。向こうから来るさ。もうすぐな」













「はい、すみませーん、飲み放題ラストオーダーの時間ですー!」

「すみません、生ビール、ピッチャー4つで!」

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決戦は宵時に 六畳のえる @rokujo_noel

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