呟き 6

八月三十一日/九月一日


亡霊に恋をしている彼が言う

昔の君は素敵だったと


欠点を並べるだけの愛情は

別離覚悟の献身かもね


夢だけは自分自身の為にある

見知らぬ空で未来とワルツ


カレンダー捲るアンニュイな指先

夏の終わりは自由の終わり


楽しげな君を眺める幸福を

失えなくて近付けないよ


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